北品川~青物横丁間の旧東海道を歩いた。
いつもは快特で通過するだけ。この日は普通列車に乗り、青物横丁駅で下車した。
海雲寺、品川寺(ホンセンジと読む)を参拝し、銀杏の黄をめでる。
ホンセンジでは、門前の大きな毘沙門天に迎えられ、びっくりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/48/982869ebdbec02e058d804c0c91d10d4.jpg)
旧東海道を逸れて、第一京浜を跨ぎ住宅街に入ると、高村智恵子文学詩碑がある。
「レモン哀歌」の自筆が彫られた碑の下に、レモンがひっそりと供えられていた。
「すずしく光るレモンを今日も置かう」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/f4/fa9699aa3a612065c7940d4fcb253a19.jpg)
旧東街道に戻り、古い商店街の街並みをだらだら歩く。
この辺りは、「品川宿」と呼ばれた宿場町。道幅は昔と変わらないらしい。
旅人や行商人でさぞ賑わっていたのだろう。
目黒川にぶつかり、朱色の橋を渡ると、品川宿の総鎮守・荏原神社。
八ツ山通りを路地に入ったところにある寄木神社には、鏝(こて)絵がある。
鏝絵とは、左官による工芸的な装飾絵。ガラス戸越しで、部分的にしか見ることができなかった。
八ツ山通りをそのまま行くと、品川浦の船だまりに突き当る。船宿や屋台舟が停泊する先には、品川の新しいオフィスビルがそびえている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/d4/b863094712c8f7655b0299f5ce6cfce9.jpg)
歩き続けて小腹が空いてきたので、煎餅屋「あきおか」でせんべいを買う。
青海苔が練り込まれたしょうゆせんべいで、磯の味がする。海苔は品川の特産だった。
京急線の向こう側にある品川神社は、快特に乗っていても目に付く大きな神社。
ここには「品川富士」と呼ばれる小高い岩山がある。
富士山まで行って登れない人々が、ここに登ってその気分を味わう、いわば江戸の庶民のアミューズメントといったところか。
かつては見晴らしのよい、それこそ富士山が見える絶景だったのかもしれないが、
今、見下ろせるのは殺風景な街並みである。
「旧東街道を歩く」バーチャルな楽しみは、こうして殺風景な現実を前にして、影絵のようにパタリと倒れる。
新馬場駅から品川駅まで戻って、快特で帰ろう。
いつもは快特で通過するだけ。この日は普通列車に乗り、青物横丁駅で下車した。
海雲寺、品川寺(ホンセンジと読む)を参拝し、銀杏の黄をめでる。
ホンセンジでは、門前の大きな毘沙門天に迎えられ、びっくりした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/48/982869ebdbec02e058d804c0c91d10d4.jpg)
旧東海道を逸れて、第一京浜を跨ぎ住宅街に入ると、高村智恵子文学詩碑がある。
「レモン哀歌」の自筆が彫られた碑の下に、レモンがひっそりと供えられていた。
「すずしく光るレモンを今日も置かう」
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旧東街道に戻り、古い商店街の街並みをだらだら歩く。
この辺りは、「品川宿」と呼ばれた宿場町。道幅は昔と変わらないらしい。
旅人や行商人でさぞ賑わっていたのだろう。
目黒川にぶつかり、朱色の橋を渡ると、品川宿の総鎮守・荏原神社。
八ツ山通りを路地に入ったところにある寄木神社には、鏝(こて)絵がある。
鏝絵とは、左官による工芸的な装飾絵。ガラス戸越しで、部分的にしか見ることができなかった。
八ツ山通りをそのまま行くと、品川浦の船だまりに突き当る。船宿や屋台舟が停泊する先には、品川の新しいオフィスビルがそびえている。
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歩き続けて小腹が空いてきたので、煎餅屋「あきおか」でせんべいを買う。
青海苔が練り込まれたしょうゆせんべいで、磯の味がする。海苔は品川の特産だった。
京急線の向こう側にある品川神社は、快特に乗っていても目に付く大きな神社。
ここには「品川富士」と呼ばれる小高い岩山がある。
富士山まで行って登れない人々が、ここに登ってその気分を味わう、いわば江戸の庶民のアミューズメントといったところか。
かつては見晴らしのよい、それこそ富士山が見える絶景だったのかもしれないが、
今、見下ろせるのは殺風景な街並みである。
「旧東街道を歩く」バーチャルな楽しみは、こうして殺風景な現実を前にして、影絵のようにパタリと倒れる。
新馬場駅から品川駅まで戻って、快特で帰ろう。