怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

缶詰を開けるのも技が必要なドイツ生活

2016年10月28日 | カテゴリー分けするのに飽き
かなり好きな昼食の献立。
ニシンの南蛮漬け缶詰とじゃがいも。

義母は極端な魚嫌いなので、じゃがいもだけを取って、バターやチーズと一緒に食べている。
義父も本音のところは「魚は義務感で食べている」のだそうだ。
午前中が忙しく、昼食の準備まで手が回らないときだけ、という我慢の仕方らしい。
嫌だなぁ、私が好きな献立が、義両親たちの嫌いなものだなんて。


缶切りを使わないでも開けられる品が多い昨今。
ここでは、あけている途中でつまみが取れてしまうことがしばしばある。
初めてそれを経験したときは、まず驚いて、次の瞬間には、
「缶詰さえ低レベル」
って、不機嫌になったものだ。
何度も経験すると、いちいちそんなことを気にしていられない。
充分に開ききったところで壊れるのは構わないが、途中だと面倒なことになる。
ラジオペンチがこういうときに便利だ。
缶切りも必需品。
どちらも、日本の安くて上質な品を揃えている。

集まりにはいつも同じ顔が来る傾向にある。

2016年10月28日 | カテゴリー分けするのに飽き
さまざまな講座やボランティア集団がある。
どういうわけか、関心や興味が同じな集まりに参加するようで、知った顔に出会うことが多い。

先月、生活困窮家庭の子供のために文具を配る活動をちょいと手伝った。
その時、やってきた5人の子持ちのシリア人難民B子さんがランドセルともう一つ欲しいとこだわっていた。
私と一緒にその場にいたボランティア女性は「平等に配らなくてはならない」と断固拒否。
拙いドイツ語と激しい訛りのあるドイツ語で言い争いをしてた二人を呆然としてみたのは私。
B子さんは急に私に近づくと「ねえ、彼女を何とか説得して!」と言ってきた。
どうも、私を甘く見ていたようだ。この人なら、きっとランドセルをくれる、と。
新参者の私には、古参のボランティアを説得する気力は全く無かった。ごめんよ、シリア人!

さて、数週間後の別の会合。
開始から半時間ほど過ぎたところで、B子さんがやってきた。
びっくりしたのは私だ。
その会合のテーマはやはり、在住外国人女性のためのものだったが、まだドイツ語が不十分な彼女には無理だろう。
周囲の支援者たちが、この会合を勧めたのだろうか。
このときは、私は彼女に自分の連絡先を教えた。

さらに、それから一週間後。
路上でばったり、B子さんとその旦那さん、まだ学校へ行っていない二人の子どもと出くわした。
「まだ、ランドセルがあるかしら、と思って向かっていたのです」
と、彼女と旦那さん。旦那さんはかなり年上なのだろうか、しわが深く白髪混じりだったのが印象的。
いや、母国での苦労で老けて見えるのか。
B子さんは32歳で5人の子持ち。いつもきちんと頭巾をしていて、彼女の髪に白髪があるかどうかわからない。
「住んでいる難民住居は、カビがひどいんです。もう少しまともな住まいが欲しいと、市に訴えてきたところです」
携帯電話を取り出すと、写真を見せてくれた。子供たちはいつも具合が悪いのだとか。

難民支援活動はしていない私だけれど、外国人市民という意味では同じ範疇だから、いろいろな場面で彼らと出会ってしまうのかな。
でも、私にランドセルや住居のことを言っても、無駄だよぉ~。

臨時で開かれた会合。
 
図書館内のカフェだ。なんだか懐かしい風景だな、と思ったら、菊の花を私はそう感じたようだ。

結局、この集まりには一度しか来なかったB子さん。
みんなまともに継続的に来てくれないことを嘆いていたフィリピン人とのトラブルの話し、これからの活動の計画・・・だんだんややこしくなってきた。

組織的な活動にあまり馴染めない私も、少し真剣に取り組まなくてはならない羽目に陥っている。