里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

“おじょも” の正体

2008年03月17日 | 野外講座
讃岐平野一帯は、次のような段階を経て色々な岩石の層が水平に積み重なり、やが
て一部が侵食されて山や台地が形造られたそうだ。

(色々な岩石の水平な層が出来る過程)
 ① 地下深くでマグマ(花崗岩)がゆっくり冷やされ、長時間かけて押し上げら
   れて地表に出現
  →侵食されてほぼ水平な層を生成。
 ② 火山灰や礫岩が積もり
  →侵食されてほぼ水平な層を生成。
 ③ ①、②の層を突き破って地下からマグマ(高マグネシア安山岩)が噴出
  →侵食されてほぼ水平な層を生成。
 ④ ①、②、③の層を突き破って地下からマグマ(サヌカイト)が噴出
  →侵食されてほぼ水平な層を生成。

(侵食されて山や台地が出来る過程)
  長い年月をかけて地表面から侵食が進み、富士山の形をした飯野山や、台形の
  国府台・五色台・屋島などが出来上がった。
  これらの山や台地は、標高が100~200mまでは花崗岩層で、その上に火山灰・
  礫岩の層、頂上は高マグネシア安山岩又はサヌカイトの層が綺麗に積み上がっ
  ている。

どうも“おじょも”という大男はいなくて、その正体は火山活動だという訳だ。
いささか夢が壊れたが、でも火山活動がこんな作品を残してくれた事も結構面白い。