重力ピエロ

　天才、伊坂幸太郎氏の『重力ピエロ』！

　前作の『ラッシュライフ』も凄かったけど、こちらもかなり凄い！というか、私的にはこちらのほうが好きなカンジです。

　これはもう、ミステリ超えてるだろ？ハッキリ言って文学作品だよ、うん。いや、まぁ、ミステリも文学だけどさぁ。

　とにかく、読み終えるのが勿体無いと感じてしまうくらいに惹き込まれました。

　それにしても、氏の作品を読んでいると毎回、『神様』や『人生』についての在り方を考えさせられてしまいます。そう、そういうところが、なんか文学！っぽくてねぇ。でも、だからって、難しいことは一つも書いてありませんよ。ホント、とにかく凄く面白くて、ドキドキさせて、そんでもって泣かせる、エンターテーメント文学なのですよ。

見えない誰かと

　瀬尾まいこさんのエッセイです。

　とてもおおらかで（大雑把で）何事にも柔らかくて（緩くて）そして、ほんのりあたたかくって（なんとなく、ぼんやりしてて・・・）そんな瀬尾さんの人柄が滲み出ている、とても良質な（面白い）一冊です。

　やはり、好きな人の書くエッセイというのは読んでいて幸せな気持ちになれます。

　特に瀬尾さんの綴る文章からは、ほんのりと優しさや温もりが伝わってくるので、読んでて自然と顔がほころんできますよ。