雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

クローズド・ノート

2007-04-06 | 小説
 雫井脩介氏の『クローズド・ノート』を読みました。

 氏の作品は今まで『虚貌』しか読んでなくて、『火の粉』とか『犯人に告ぐ』とか、この『クローズド・ノート』の前に読みたかったんだけれど、なかなか機会がなくて、そうこうしている時に、先日図書館でこの『クローズド・ノート』があって、あぁ、これは、今、私に読め!と神様が言ってるんだわ・・・・と、勝手に神託を受けましたので・・・・。

 いや、もう、そのご神託の通り、読んで良かったです。

 途中から話は見えてくるんですがね、悔しいかな、やっぱラストは泣かされちゃいました。

 40近い氏が天然女子大生の一人称はすこぅしイタイような気もしますが、伊吹先生の記述などは実際に教師であった氏の長姉の言葉もちらほら使用されているようで、とても心に染み入るくだりが随所に見えます。

「決して完成はしない三角関係」・・・・切なくも温かな一作です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする