雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

tokyo blues ②

2007-07-16 | 旅行
 いざ!「葛飾柴又」の前にホテルから出ると結構、雨脚が強くなってきていたのでホテルの隣にあるセブンイレブンで大きめの傘を一本購入。
 相合傘で駅へ向かう。(どうよ!ラブラブでしょ♪

 柴又駅の改札を出ると早速、寅さんの銅像が。カメラを取り出しアングルを思案しているとどこからか緑の蛍光色帽子を被ったオッサンが近付いてきて、
「ここから撮るとね、一番いいんですよ。ほら、柴又駅の看板も入るでしょ」
 と、アドバイスしてくれる。
 そういえば、こういう観光ボランティアの人がいるような話を聞いたことがあるようなないような・・・・まぁ、とりあえず愛想笑いしてお礼をし、そのアングルでおざなりに一枚撮ったあと、他の角度からパシャパシャと寅さんを写す。

 そして、帝釈天へ向かう。帝釈天前でカメラを構えると、また蛍光色のオッサンが現れ、アングルを指示。なにか説明をしてくれているが、何を話していたのか全く憶えていない。とりあえずそこでも愛想笑を浮かべオッサンの指示に従いおざなりな一枚を撮り、その後、己の感性が赴くまま、あちこちアングルを変えパシャパシャ。

 帝釈天の門をくぐると、そこに御前様やゲン公の姿が・・・・在るわけがないが、私の心のフィルターを透すと、そこにはありありとその光景が。と、そんな感慨に耽っている間もなく、蛍光オヤジがまた話しかけてくる。
「四百円払って中に入ると、モノ凄い彫刻がありますよ。ホント、圧倒されますよ」
 と、営業トーク。

 妻が「どうする?」と訊いてくる。私はもちろん、
「せっかくだし、観ておこう。だって、モノ凄いらしいんだから」
 と、意気揚々。

 え~・・・っと・・・一応、撮影禁止なので画像はありませんが、確かに、凄いです。凄いですけど、『モノ凄』くは、ありません。
 でも、二人で八百円出して、あからさまに「ショボイなー」と言うのも悔しいので、あまり覇気は無いですがお互いに「スゴイネー、スゴイネー」と何が凄いのか、たぶん蛍光オヤジの営業トークが凄いんだろうなぁ・・・とか思いつつ観て回りました。

 そして煮え切らない気持ちのまま、『寅さん記念館』へ。

 ここだよ、ここ。と、まず一歩足を踏み入れると館内入り口の上でレプリカ寅さんが看板取り付け中の図。下には雪駄が。
 
 ここはアタリだろー。

 一人五百円払って、入場。館内に入ってすぐに山田洋次監督の実物大(かな?)のパネルがあったのでツーショットを撮る。
 妻に「オマエもツーショット、撮る?」と訊ねると「いい・・・」と言われた。

 中には「とらや」の風景や商店街の模型などが並び、その一々に感嘆の声を上げる。

 所々にスクリーンが設けられ、アノ名シーンや寅さん百科などを流している。私的にはじっくりと観ていたいのだが妻はサッサと進んでしまうので後ろ髪をひかれながらもコースを進んでゆく。

 映画で使用した衣装や小道具なども展示されており、私的には充分満足のいく所であったのだが、妻的には不明。

 館内を後にし、「江戸川を見たい」と雨の降る中ワガママを言い、江戸川に進む。が、かなりの悪天候に「もういいや、行こう」とそそくさと引き返す。

 さて、お次は昼飯を築地市場で食おう!と提案し、いざ、「築地市場」へ!かなり離れているけど、とにかく築地市場へ!


 ~続く~  
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tokyo blues

2007-07-16 | 旅行
 さて、台風4号もなんのその!無事、帰ってこられたので今回の東京行を大雑把に振り返ってみたりしてみよう。


七月十三日(金) PM8:45~小松空港から十五分遅れるも羽田へ向かう。一応窓側の席だが、翼上なので窓から外を覗いても大きな翼が少々邪魔。しかし雨の中の翼を見ているとなんとなく昔観た『トワイライト・ゾーン』のあるシーンを思い出して、独りほくそ笑む。

 もちろん悪天候のため夜空に星などは望めないが(天候が良くても見えないか?)羽田に近付くにつれ、窓から地上を眺め下ろすと無限に広がるかのような街の光がとてつもなく壮大で美しく、子供みたいに「スゲェ!スゲェ!」と連発し妻の失笑を買う。まさに、これ『地上の星』

 PM10:00~ほどなく羽田に到着。赤坂のホテルを目指す。
 
 夜の赤坂は多数の酔い人たちで賑わっていた。それらを通り過ぎ十一時頃に目的のホテルにチェックイン。荷物を部屋に置き、廊下で一服していると向こうから上半身裸で下半身バスタオル一枚のチャイニーズ系メタボおやじが歩いてきたので早々に煙草を切り上げて部屋に戻る。
 とにかく、明日に備えて寝よう、とベッドに入るも普段から寝つきの悪い上に旅行の昂奮とメタボおやじの姿が相まって、なかなか眠れずにいた。
 しかし、いつの間にか寝ていた・・・。

七月十四日(土) AM6:00~起床。妻はそれより一時間ほど早く起きてシャワーを浴びたり化粧をしたりしていた。
 普段から寝起きの悪い私は、いつも通りうだうだとしながらもぼんやりしている身体に熱いシャワーをお見舞いし、なんとか覚醒する。

 朝食はホテルでバイキングが用意されているとのことで一階の食堂へ向かう。そこで周りがほとんど異国の人たちで溢れかえっているのを目の当たりにし妻と二人で愕然とする。完全にアウェー状態・・・。
 しかし腹が減っているのでそんなことをいちいち気にしているヒマはなく、とにかく食おう!と皿に手を伸ばすとホテルの従業員が「朝食チケットお持ちでしょうか?」と訊ねてきて、思いっきり忘れてきたことに気づく。妻を敵地に残し、部屋へ取りに行く。
 さて、と朝食チケットを握り締めエレベーターに乗り込むとそこに数名の中東系の若者たちが。
 少しびびりながらも虚勢を張って乗り込むや否や、一人の若者が何やら異国の言葉を発すると周りの若者がせせら笑いだした。

 あぁ、ゼッテー俺のことだ!俺の悪口言ってみんなで嘲笑ってやがるっ!

 半泣きになりながらそのことを妻に伝えると、「被害妄想だろ」と一笑される。

 いや、そんなことはない。やつらは俺のことを馬鹿にしてやがる。と繰り返し訴えるも、そんなことより腹を満たすほうが大事、と妻はそそくさと朝食を取りに行く。悔しさを押さえつけ私もそれに倣う。

 空いている席を探すのに手間取ったが、日本人のオバサン二人が「ここ空いてますよ」と同席を促してくれた。周りは完全アウェー、私たちは苦笑いしつつ、朝食を喰らう。お味のほうは・・・・・ま、まぁ・・・可もなく不可もなく、いや、どちらかと云えば、不可寄り、である・・・・。

 そんなこんなだが、とにかく気を取り直して、まずは最初の目的地「柴又」へ向かうべくAM8:00にチェックアウト。

 いざ!『男はつらいよ』の聖地へっ!


 ~次回へ続く~


 



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