なんとまぁ、面白い(というか、オカシイ?)人なんだ、この本谷さんという人は!
こんなに小説で笑えたのは久しぶりだった。とにかく内容が凄まじい、というか、キレまくってる(笑)
一話目の『江利子と絶対』はニュースで電車の脱線事故を見て前向きに生きようと決意する引き籠りの妹、江利子。だからといって引き籠りから脱する訳でもなく、「前向きに引き籠る」と意味不明なことをぬかす。さらには自分勝手わがまま放題の自論はそのとんでもなさに呆然を越え笑ってしまう。
終いには電車内のカップルに尋常ではないキレかたを見せる。かなり短い話だが、その内容の濃さは120%濃縮ジュース並み。
二話目の『生垣の女』は、もう、ただただ、笑いが止まらない。初っ端から完全にイッてしまっている女、アキ子。それと社会から見放され気味の毛髪ズル剥け、家で飼ってる猫「菊正宗」が唯一の話し相手という四十二歳いまだチェリーボーイのおっさん多田。
これはもう、ノンストップでサディスティック全開です。私の長い読書人生でこんなに笑った小説は今までありません、最高です☆
三話目はガラリと赴きを変えたホラーちっくなお話『暗狩』。こういうのも意外にイケるんだなぁ、と本谷有希子さんの才能に感嘆いたしました。
しかしどれをとっても凄まじく、キレまくりの展開ですが、なんだか妙に胸の奥底にある己の(人間の)本質を掻き出されるような気分になります。
将来の夢は『綾波レイ』と豪語する本谷さん、そのぶちキレた才能に私は惚れました♪
こんなに小説で笑えたのは久しぶりだった。とにかく内容が凄まじい、というか、キレまくってる(笑)
一話目の『江利子と絶対』はニュースで電車の脱線事故を見て前向きに生きようと決意する引き籠りの妹、江利子。だからといって引き籠りから脱する訳でもなく、「前向きに引き籠る」と意味不明なことをぬかす。さらには自分勝手わがまま放題の自論はそのとんでもなさに呆然を越え笑ってしまう。
終いには電車内のカップルに尋常ではないキレかたを見せる。かなり短い話だが、その内容の濃さは120%濃縮ジュース並み。
二話目の『生垣の女』は、もう、ただただ、笑いが止まらない。初っ端から完全にイッてしまっている女、アキ子。それと社会から見放され気味の毛髪ズル剥け、家で飼ってる猫「菊正宗」が唯一の話し相手という四十二歳いまだチェリーボーイのおっさん多田。
これはもう、ノンストップでサディスティック全開です。私の長い読書人生でこんなに笑った小説は今までありません、最高です☆
三話目はガラリと赴きを変えたホラーちっくなお話『暗狩』。こういうのも意外にイケるんだなぁ、と本谷有希子さんの才能に感嘆いたしました。
しかしどれをとっても凄まじく、キレまくりの展開ですが、なんだか妙に胸の奥底にある己の(人間の)本質を掻き出されるような気分になります。
将来の夢は『綾波レイ』と豪語する本谷さん、そのぶちキレた才能に私は惚れました♪