≪思春期の悩みを抱える十代。社会に出てはじめての挫折を味わう二十代。仕事や家族の悩みも複雑になってくる三十代。そして、生きる苦みを味わう四十代――。人生折々の機微を描いた短編小説集。≫
1999年から2007年までというかなり永いスパンで書かれた短編を集めたものとあって、なんとなく重松氏の文体の変化などを実感できて、そういうところは貴重な本だなぁと思いました。
それぞれの内容的には、「こんな話、他にもなかったっけか?」と多少のデジャヴを感じつつも、身近な息遣いを描き続ける作者の信念に身を委ねとけ、という気持ちにさせられます。
11の物語の中、誰もがきっと心の琴線に触れるお話が入っているはず。派手さはないけど、そのぶん優しさやあたたかさ、切なさ、やり切れなさが存分に詰まっております。
私は表題作『みぞれ』がいちばん心の奥に沈みました。
1999年から2007年までというかなり永いスパンで書かれた短編を集めたものとあって、なんとなく重松氏の文体の変化などを実感できて、そういうところは貴重な本だなぁと思いました。
それぞれの内容的には、「こんな話、他にもなかったっけか?」と多少のデジャヴを感じつつも、身近な息遣いを描き続ける作者の信念に身を委ねとけ、という気持ちにさせられます。
11の物語の中、誰もがきっと心の琴線に触れるお話が入っているはず。派手さはないけど、そのぶん優しさやあたたかさ、切なさ、やり切れなさが存分に詰まっております。
私は表題作『みぞれ』がいちばん心の奥に沈みました。
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