作家北村薫が早稲田大学で二年間、小説に限らず、ドラマ、映画、落語、朗読、短歌、音楽……等々、さまざまなジャンルによって≪表現≫についてのあれこれを講義した記録をまとめあげた、謂わば創作の極意書。
とにかくこれは、たいへん為になったのはもちろんなのであるが、なにより非常に興味深く、そして楽しく面白く読めた。
氏の本業が高校の先生であるというのだから、教えることに関してはそりゃプロなんだろうけど、実際の教師たちの授業なんぞ、なんとツマランものであろうか。それはきっと教師自体が死んでるから、死んだ授業しかできないのであろう。と、氏の生きた授業内容を読むとつくづく判る。
氏自身、授業内容にあれこれ策を弄するのは大変ながらも実に楽しいと言っておられる。まずは教える側が楽しまないでどうする、そういうことだ。
さて、そんな教師論はまあいいとして、その授業の様々がなんとも魅力的でとても解り易いのだ。ときにはゲストを呼んだり、そして学生たちにその人についてのコラムを書かせたり、また上質な掌編を教材にしたり。とにかく、そのどれもが押し付けがましくないというか、流暢に頭の中に浸透していくような感じだろうか。(実際はすでに重要なことすら抜け出てしまっているかもしれない、わたしの頭)
中でも一番興味深く読めたのは、書籍編集者のお話。そして雑誌編集者のお話であった。新人賞のあれこれなどはとても興味深かった。
ともあれ、それもこれも、北村薫先生の人徳、そして≪表現≫する意欲によって魅力溢れる講義となり、それがまた良質な一冊の本に仕上がるというのは、なんとも素晴らしいことであると思う。
≪表現すること≫=≪伝えること≫ それはなんとも難しく面倒くさいことではあるが、一度そこに中毒(ハマ)ると、もうそこから抜け出すことは困難な世界でもある。日々精進。
とにかくこれは、たいへん為になったのはもちろんなのであるが、なにより非常に興味深く、そして楽しく面白く読めた。
氏の本業が高校の先生であるというのだから、教えることに関してはそりゃプロなんだろうけど、実際の教師たちの授業なんぞ、なんとツマランものであろうか。それはきっと教師自体が死んでるから、死んだ授業しかできないのであろう。と、氏の生きた授業内容を読むとつくづく判る。
氏自身、授業内容にあれこれ策を弄するのは大変ながらも実に楽しいと言っておられる。まずは教える側が楽しまないでどうする、そういうことだ。
さて、そんな教師論はまあいいとして、その授業の様々がなんとも魅力的でとても解り易いのだ。ときにはゲストを呼んだり、そして学生たちにその人についてのコラムを書かせたり、また上質な掌編を教材にしたり。とにかく、そのどれもが押し付けがましくないというか、流暢に頭の中に浸透していくような感じだろうか。(実際はすでに重要なことすら抜け出てしまっているかもしれない、わたしの頭)
中でも一番興味深く読めたのは、書籍編集者のお話。そして雑誌編集者のお話であった。新人賞のあれこれなどはとても興味深かった。
ともあれ、それもこれも、北村薫先生の人徳、そして≪表現≫する意欲によって魅力溢れる講義となり、それがまた良質な一冊の本に仕上がるというのは、なんとも素晴らしいことであると思う。
≪表現すること≫=≪伝えること≫ それはなんとも難しく面倒くさいことではあるが、一度そこに中毒(ハマ)ると、もうそこから抜け出すことは困難な世界でもある。日々精進。
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