雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

ばかもの/絲山 秋子

2009-09-28 | 小説
 タイトルのセンスに惚れ惚れしてしまう。

『ばかもの』て。

 しかも作中、その言葉が絶妙に使われていて、思わず身悶えしちゃいました。

 いやそれにしてもこの小説。主人公の名前が「ヒデ」で、年上の女との恋愛話で、しかもアルコール依存症とかになっちゃって……親近感が湧きまくり。

 つうか、やっぱり絲山秋子はええのう。そんじょそこらのヒヨった恋愛話や、単なる小洒落た恋愛話なんかは書かねぇ。
「愛」なんて、口に出さなくても、充分そこに「愛」が見える。

 もう、何も言うまい。とにかく言いたいことは、

「姐さん、これからもついてきやす!」 
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