雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

使命と魂のリミット

2007-10-08 | 小説
 東野圭吾著『使命と魂のリミット』を読みました。

 なんか、ふつうに二時間サスペンスで使えそうな内容でした。

 医療現場とか車会社の欠陥事故とか、なんとなく社会派っぽくなってるんですけど、なんだかいつもの東野作品と違って描きかたが弱いというか、たぶん『使命』というところに重きを置いて書かれたんでしょうが・・・もうちょっと、犯人の心理描写とか、使命を担う人たちの想いとかを突っ込んで書いて欲しかったなぁ、と。『手紙』とか『殺人の門』などではそういうところを絶妙に描いているので、なんだか今作はがっかりしました。

 疾走感はあるんで、サクサクっと読めちゃうのはいいんですが、心に残るものはあまりありませんでした。まぁ、フツウにエンターテーメントサスペンス小説なんでしょうね。

 ヒマつぶしにはもってこいの作品です。ってか、ホント、火サスのノリです。
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2 コメント

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Unknown (ノロモン)
2007-10-08 17:21:52
東野氏の最高傑作『パラレルワールドストーリー』と甲乙つけがたい作品やと思ってんけどな~ 寂しいな~ まるで好きな人を会わせたら「なんや、あの女は」って言われた感じや(T_T)まあ、俺の見る目の無いがは今に始まったことじゃないけど。
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おっぱっぴー♪ ()
2007-10-09 22:41:13
まぁ、人それぞれだから。。。オレ的にはイマイチってだけだから、もしオレがその娘にゾッコンLOVEんなったらそれはそれで困るだろ?って、なんの話だ?

ようするに、作品の良し悪しなんてその人の主観の問題であって、ここでオレが書いてることなんて、
「そんなのカンケーねぇー!」
って蹴散らしてくれればいいんだよb
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