いい意味で、この作者の描く主人公達はどこか冷めている。物事を諦観しているというか、一歩退いたところから見ているというか、そういうのが、なんだか読んでいて気持ちいい。
家族との距離のとりかたなどもそんな風で、そこがまたなんともリアルに感じられる。
だからといって全てに無気力無関心などではなく、その奥ではきちきちと引っ掛かりを感じて妙な焦燥感も覚えたりする。少なからず誰もが当てはまるような心の澱を何気なーく描いてしまうところが、すごい。
やたらと漫画の話が出てくるのも、息抜きができて、いい。
四つの短編が収録されているこの本に、熱気やスリルはないけれども、そのどれもに隠れた切実さが漲っていて文学の素晴らしさを認識させられる。
静かな魅力に満ちた作家さんだと思います。
家族との距離のとりかたなどもそんな風で、そこがまたなんともリアルに感じられる。
だからといって全てに無気力無関心などではなく、その奥ではきちきちと引っ掛かりを感じて妙な焦燥感も覚えたりする。少なからず誰もが当てはまるような心の澱を何気なーく描いてしまうところが、すごい。
やたらと漫画の話が出てくるのも、息抜きができて、いい。
四つの短編が収録されているこの本に、熱気やスリルはないけれども、そのどれもに隠れた切実さが漲っていて文学の素晴らしさを認識させられる。
静かな魅力に満ちた作家さんだと思います。
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