ちょっと寂しい話
夢は見ているうちが華
という話
憧れの東京に住みたい
年収1000万以上になりたい
ランボルギーニに乗りたい
宝クジ当たったら
モデルのような人と付き合いたい
それはモチベーションでもあり、動機やきっかけになると思うんだけど
人の心にはバイアスがかかるってこと
下記の出来事「X」と「Y」を想像してみてください、1年後「幸福」を感じているのはどちらだと思いますか。
X:長いあいだ好きだった人と遂に付き合うことになった場合
Y:長いあいだ交際していた人と突然別れることになった場合
A.1年後はXの方が幸せ
B.1年後はYの方が幸せ
C.1年後はどちらも同じくらい幸せ
解説
私たちは、たとえ経験していないことでも想像してみることは可能です。
たとえば、「もし宝くじが当たったら」と夢を描いてみたり、あるいは「もし健康を損ねてしまったら」と将来を不安に思ってみたり。
このような想像は誰しも経験があるのではないでしょうか。
ある出来事が起きたときのことを想像して、出来事が起きた後のことを実際よりもずっと良く、あるいはずっと悪く予測することをインパクト・バイアスと言います。
では、実際にその出来事が起きたとき、その心理状態は、出来事が起きる前に予測していた通りに(ずっと良く or ずっと悪く)変化するのでしょうか。
実は、出来事が現実のものとなったとき、それがたとえポジティブな出来事であっても、人は「こんなものか、思い描いていたのと違う」と感じることが報告されています。
つまり、夢が叶っても実はそれほど達成感はなく、その後長くもたらされるであろうと思っていた幸福感は、時間が経つにつれ以前と同じ程度になることが分かっています。
また、出来事がネガティブであっても、ポジティブの場合と同様、ずっと嘆き悲しみながら暮らすことになると思っていた絶望感は、時間が経つにつれ、「こんなものかな」と思えてくるといいます。
なんとなく
わかったようなわからないような…
社会心理学に「インパクト・バイアス」と呼ばれるものがあります。
例えば、何億円もの宝くじが当たった人、
もしくは、完璧と思える配偶者と結婚した人などを、
さぞかし幸福なのだろうと、多くの人が強いバイアスをかけて思う現象です。
逆に、大きな不幸をかかえてしまった人をみて、
「かわいそう」「もう立ち直れないだろう」「さぞかし不幸なのだろう」と勝手に想像することも指します。
しかし、この研究をしているハーバード大学のダン・ギルバート氏によると、
人には心理的免疫システムというものがあり、
不幸な出来事があると、脳がそれを修復しようとして、
幸福感や前向きな感情を生み出しやすくなる状態になるといいます。
ただ、些細な苦痛や苦しみでは働きにくく、
激しい痛みや、大きなトラウマを受けるほどの精神的苦痛ほど、大きく働くといわれています。
しかし、これはポジティブな出来事にも当てはまり、
先ほどの例の、巨額の宝くじが当たるという幸福を手にした人も、
時間の経過とともに、幸福度が元にもどるということでもあります。
ギルバート氏はいいます、
「大切なのは、変化した物だけを見るのではなく、それ以外の、それよりも遥かに大きな世界に目をむけることだ。」
夢は見ているうちが華
という話
憧れの東京に住みたい
年収1000万以上になりたい
ランボルギーニに乗りたい
宝クジ当たったら
モデルのような人と付き合いたい
それはモチベーションでもあり、動機やきっかけになると思うんだけど
人の心にはバイアスがかかるってこと
下記の出来事「X」と「Y」を想像してみてください、1年後「幸福」を感じているのはどちらだと思いますか。
X:長いあいだ好きだった人と遂に付き合うことになった場合
Y:長いあいだ交際していた人と突然別れることになった場合
A.1年後はXの方が幸せ
B.1年後はYの方が幸せ
C.1年後はどちらも同じくらい幸せ
解説
私たちは、たとえ経験していないことでも想像してみることは可能です。
たとえば、「もし宝くじが当たったら」と夢を描いてみたり、あるいは「もし健康を損ねてしまったら」と将来を不安に思ってみたり。
このような想像は誰しも経験があるのではないでしょうか。
ある出来事が起きたときのことを想像して、出来事が起きた後のことを実際よりもずっと良く、あるいはずっと悪く予測することをインパクト・バイアスと言います。
では、実際にその出来事が起きたとき、その心理状態は、出来事が起きる前に予測していた通りに(ずっと良く or ずっと悪く)変化するのでしょうか。
実は、出来事が現実のものとなったとき、それがたとえポジティブな出来事であっても、人は「こんなものか、思い描いていたのと違う」と感じることが報告されています。
つまり、夢が叶っても実はそれほど達成感はなく、その後長くもたらされるであろうと思っていた幸福感は、時間が経つにつれ以前と同じ程度になることが分かっています。
また、出来事がネガティブであっても、ポジティブの場合と同様、ずっと嘆き悲しみながら暮らすことになると思っていた絶望感は、時間が経つにつれ、「こんなものかな」と思えてくるといいます。
なんとなく
わかったようなわからないような…
社会心理学に「インパクト・バイアス」と呼ばれるものがあります。
例えば、何億円もの宝くじが当たった人、
もしくは、完璧と思える配偶者と結婚した人などを、
さぞかし幸福なのだろうと、多くの人が強いバイアスをかけて思う現象です。
逆に、大きな不幸をかかえてしまった人をみて、
「かわいそう」「もう立ち直れないだろう」「さぞかし不幸なのだろう」と勝手に想像することも指します。
しかし、この研究をしているハーバード大学のダン・ギルバート氏によると、
人には心理的免疫システムというものがあり、
不幸な出来事があると、脳がそれを修復しようとして、
幸福感や前向きな感情を生み出しやすくなる状態になるといいます。
ただ、些細な苦痛や苦しみでは働きにくく、
激しい痛みや、大きなトラウマを受けるほどの精神的苦痛ほど、大きく働くといわれています。
しかし、これはポジティブな出来事にも当てはまり、
先ほどの例の、巨額の宝くじが当たるという幸福を手にした人も、
時間の経過とともに、幸福度が元にもどるということでもあります。
ギルバート氏はいいます、
「大切なのは、変化した物だけを見るのではなく、それ以外の、それよりも遥かに大きな世界に目をむけることだ。」