6時に目が覚めて、まだ早いので一眠りしたら8時半になった。この頃は怠惰な朝が多い。
五体が強ばっているので、錆びた機械を始動するように四肢から体幹へ徐々にほぐしていくと、やがて血液でもリンパ液でもない潤滑油が浸み渡り、ようよう起き上がる気になる。毎朝の儀式だ。そのうち潤滑油も枯渇する日が来るだろう。
外がなにやら騒がしい。
電柱を交換するための準備作業をしていた。まだまだ使えそうだが、微妙に傾いているようでもある。
スイカの花が咲いた。
雌花ひとつ、雄花はまだ無い。
珈琲店のマスターは決まって「走ってますか」と聞く。「はい」と答えると「ほーう」と言う、儀式のように。きょうは「スクワットはきつかった」と続いたので、私は初めて「ほーう」と返した。
そんなやり取りがひっかかっていたので無理矢理走ったら朝からの頭痛が治った。6.8km。