漕手のやんごとなき日常

~立教大学体育会ボート部の日常を漕手目線で~

ラスト日記 「ダブル遍歴」 4年渋井

2020-09-16 10:23:09 | 感動大作
おそらくこれで最後の日記になると思いますので読んでいただけたら嬉しいです。🖤

いよいよボート部の生活も残り1カ月に迫ってきました。

最後の大会である今年の全日本、インカレはダブルスカルで出漕します。

これまでの大会は

全日本 1年応援 2年ダブル 3年ダブル
インカレ 1年クォド 2年ダブル 3年ダブル

で出場しました。

思い返せばこんなにもたくさん大会に出させていただき本当にありがたいです。

そして僕はダブルスカルで過ごした時間が非常に長いことに改めて気がつきます。




ボートで最初に乗ったのがダブルです。

新歓で初めて乗ったのはエイトではなくダブルでした。

しかもいきなり角谷真緒さんと一緒にエデンに乗せてもらって、先輩達に「おれですらマオマオと乗ったことないのにいいなあ」と言われたのを今でも覚えています。



あのときは後ろのお姉ちゃんがスーパーウーマンだったとは知る由もありませんでした。
真緒さん、光栄です✨✨




「1年」

入部して最初のクルーは1つ上の吉川直哉さんとダブルでした。

本当にヘタクソすぎて直哉さんの練習にならないくらい邪魔してしまい申し訳なかったです。

それでも直哉さんは諦めず手取り足取り教えてくださって、乗り始めてわずか1カ月のインカレ(クォド)までにはなんとか腹を切らず漕げるように引っ張ってもらいました。

その後の新人戦も直哉さんとダブルでがむしゃらにバッチャバチャに漕いで1年のシーズンを終えました。

東日本新人は4位で、あと一歩で直哉さんとメダル取れたのにめちゃくちゃ悔しかったですね😩

直哉さんとは2年の軽量級、3年のお花見、日立明も一緒にダブルで戦いました。

1年からの成長を1番近くで見ていてくださったのではないですかね☺️



直哉さんが元祖お師匠です!!




「2年」

1年の冬練からは僕がお師匠と崇める2つ上の野村太郎さんとダブルでした。

太郎さんは入寮して最初の部屋、帝国6人時代の主で、僕が1年の頃からバリバリスカルでレースをしていて格上の人という印象でした。

https://blog.goo.ne.jp/rubc1948sousyu/e/8d33b54edfad3d5a576aa11b7d273219

詳しくはこちらに太郎さんへの愛を昔書いたので読んでください😉

太郎さんと初めて乗らせてもらった時はパワーもキレも次元が違いすぎて、ひたすらに引きずり回されていました😂

僕がこんなにも太郎さんに惹かれてしまった理由はそのパワフルな漕ぎもありましたが、

僕が入部した当時はどうしてもスイープが1軍、スカルは2軍という印象がありました。

それを崩したい。スカルもスイープに負けないくらい強くしたい。スカルをスイープと対等にする。スカルでも戦える。そういう熱い秘めたる何かを感じたからです。

僕のスカルへの思いも一気に火がつきました。
スイープに負けてられねえ🔥🔥🔥



今でも太郎さんスピリット受け継いでます。

太郎さんのラストシーズン。なんとしてもインカレ最終日に連れて行ってあげたいという思いで2年の時は必死に毎日練習していました。

それでも準決勝で敗れてしまいました。

今までのレースとは比べ物にならないくらい悔しくて、申し訳なくて、悔しくて仕方なかったです。

絶対来年は最終日残ってやる。太郎さんの分も。

人生でこんなに1年先の目標を明確に決意したのは初めてでした。

今思えばラストシーズンのかかった太郎さんが漕ぎ初めて半年のはちゃめちゃな僕を冬から面倒を見てくださったことは、本当に本当に幸せで恵まれていたし、感謝してもしきれぬ気持ちでいっぱいになります😭😭😭



太郎さん、引退したらドライブ行きましょう🚗




「3年」

3年のシーズンは後輩の榮原、塘とダブルを組みました。

今までは心強い先輩達が後ろにいたので緊張もあまりせず、伸び伸びと漕げていたのですが、ついに自分がその先輩側になってしまいました。

チームの足を引っ張りたくない。ダブルスカルとしてチームに貢献したいと思う一方、後輩を引っ張っていけるか不安でした。

しかし2人とも力強く後ろから支えてくれてむしろ引っ張られたのは僕の方でした。

頼もしい後輩達の力のおかげで全日本もインカレも4日目までダブルを残すことができました。




ありがとう😊




「4年」

そして今年の全日本、インカレは3回目のダブルスカルです。

全日本は軽量級が無くなり、エルゴの基準タイムが上がりました。

僕の今までのベストでは基準タイムに届かずこのままでは出場すらできませんでした。

窮地に立たされ、エルゴでタイムを出すしか道は無くなりました。

今年に入り、腰も痛めてしまい今まで通り思いっきりフルパワーで練習もできず、コロナの自粛期間で体力も落ち、本当に基準タイムを切れるか非常に不安でした。

そんな時、今回の相方である石政が練習メニューの後、オフの日にも一緒に練習に付き合ってくれて、諦めるな、お前ならできる、と背中を押してくれました。

寮からの外出も制限され、時間がある今だからこそ、
今まであまりしてこなかったストレッチや体のケアにもあり得ないくらい時間をかけ、体のコンディションに対する関心もかなり深まりました。

そのおかげでなんとか基準タイムをクリアして全日本にも出場することができます。

これでやっと乗艇に集中できます😂



4年目にして初めての同期とのダブルで、しかも立教のエースとして他大からも恐れられている石政と組みます。

毎日の練習がワクワクしますし、楽しみです。



そして今乗っているプロトス。

1年の冬に初めて乗って以来、この4年間のボート部生活で最も長く共に過ごした艇です。

去年には事故をしてしまい傷を負わせてしまいました…

極寒の中、猛暑の中、爆風の中、豪雨の中、毎日成長させてくれました。




こいつにも恩返ししないと。



最後の日記なので今までのダブル遍歴を遡っていたら長くなってしまいました。すみません😣🙏

皆様にお伝えしたかったことは、

私、渋井は

ダブルスカルに対する愛情、思い出、執念、覚悟がそこらへんのやつとは訳が違うということです。

だからこそ、最後の年にこのダブルで出場できるのが本当にありがたいですし、何が何でも負けたくないです。

日頃、立教大学ボート部を応援してくださる皆様に最後の集大成を直接見ていただけないのは非常に残念ではありますが、

コロナの中、大会が中止することなく無事行われることだけでも感謝し、

良い結果をご報告できるように全力で頑張ります。


普段1000字のレポートですらぐーたら言いながら8時間くらいかかるのに、サラサラと3783字も書いてしまった😳