こんばんは~
しのです
台風から一週間以上がたちました。ほんとうにびっくりしましたね。
茨城や栃木、宮城、福島で、思いがけず辛い思いをすることになった方々に…
なんと申し上げてよいかわかりません。
どうぞ、みなさまの心が安らぎ、おだやかな日常が早く帰ってきますよう願います。
しの宅では、田んぼが水びたしになりましたが幸いなんとか稲刈りをすることができています。
稲も生き物。思っていたより丈夫なんですね。
倒れていても、水がひき、お日様が出ればふんわりとして
ほとんどを機械で刈ることができました。
昔から使っている古い「ご長寿コンバイン」(笑)をなだめつつ、修理しつつ、遅れに遅れた稲刈りも終わりが見えてきています
休憩中
かわいくてお気に入りの長靴は…はき口からもみがワサワサ入ります
とんぼも生きてる「言っとくけど、オレたち速いよ」
さて
読書の秋を迎えまして、今日はちょっと目先の変わった本を紹介したいと思います
マンガです
「クッキングパパ」 うえやまとち 作
1巻絵が古いですね
ご存知の方もたくさんいらっしゃいますね
大人気料理マンガで、アニメにもなりました。
1986年に連載が開始され、今年なんと30周年をむかえて今も続いているご長寿まんがです。
料理好きの父がこの漫画を買っていて、私も幼いころから大好き
結婚したあと一人で古本屋に行って再会したのがきっかけで、また読むようになりました。
夫も好きなのでぽつぽつと集めて、本棚2段を占領しております
線の太い絵も好きだし、話も好きだし…と、話し出すと止まらないのですが
かわいい読者の皆さんにも伝わるよう、良さを説明してみたいと思いますね
主人公はサラリーマン。めったに笑わないこわもての営業主任で、部下を何人もかかえています。
料理の腕はプロ級ですが恥ずかしいので他人には秘密。主人公に憧れる女子社員の夢子ちゃんは偶然それを知ってしまい、内緒にしています。
奥さんは新聞記者。根っからの記者で酒が強く人になじむのがうまく、男顔負けのパワフルな仕事ぶりと、
情熱と心のこもった記事。新聞記者は彼女の天職です(実は眼鏡をはずすと美人)
2人には小学生の息子、素直で元気な「まこと」がいます。(やがて妹ができます)
バリバリ仕事して定時で退社し、忙しい妻に代わって料理・家事全般をこなす変わった男…それがクッキングパパです。
この漫画のよいところは…
「一話完結でどこを切っても面白い!」
「どこからよんでも面白い!」
のはもはや当たり前として…、とにかく「あたたかい」ところだと思います
一緒にご飯を作って食べる、誰かと一緒に食べる、自分のために作って食べる、
誰かのために、心を込めて、丁寧につくる、…その食べる姿を見る、いっしょにあじわう。笑顔を見る。
さまざまに変わる食のシーンは幸せなだけでなく、時に苦かったり切なかったり…でも、底辺には、暖かさが常に流れている気がします。
忙しくて充実していても、ときに厳しい大人の毎日。
ままならないこと、未熟な自分、かなわない恋…などなどを受け入れたうえで、おいしく食べて飲んで寝て、明日を迎えること。
健やかなその繰り返しが、いつか、
より強くなった自分や、待っていた明日を連れてくる
もしくは、
一人が、二人になる。二人が三人になる。家族が紡がれる
そんな、昔から変わらない、地道な人間のありかたへの肯定と信頼が込められている気がするのです
主人公はただ好きだから、趣味だから料理をつくっていると言いますが、どう見ても愛がこめられていて
だから彼の料理を食べた人は、
疲れていても、失恋して悲しくても、お局と陰口を言われて落ち込んでいても、
孤独で体が固くなっていても
すっかり忘れかけていた亡くした夫への想いを思い出して涙しそうでも、
友達とケンカしても、
好きな子が遠くへ行ってしまっても、
妻とすれちがってしまっても、
人生の岐路で途方にくれていても、
少し元気が出る。
それなりの、その時だけの、とてもいい笑顔になる。
ハッピーなシーンでは言うに及ばず最大級の笑顔が画面いっぱいに描かれる
そんな風に愛を伝えられるなんて、なんて料理ってすばらしいのだろうと思わずにいられません
本屋さんまたは古本屋さんで簡単に手に入ります(わたしは初期~中期がとくにすき)
かわいい女子のみなさまも、たまにはごつめのマンガを
よかったら、お試しくださいね
マンガ好きの、、しのでした