ゆか「海賊と呼ばれた男」百田尚樹

母の本棚にあった本で、勧められていたのを思い出して読みました。
主人公は出光興産の創業者で、終戦と復興を描いたノンフィクションです。
目先の利益ではなく、日本国民の未来に良いかを基準にした判断は、
様々なピンチから会社を救い、戦後の時代をたくましく再生していきます。
読んでいて半沢直樹を思い出す、痛快な本でした
ゆうこ「闇の守り人」上橋菜穂子
上橋さんは、私が一番好きな作家です。ジャンルとしては児童文学作家に位置づけられていますが、大人のファンもかなり多いです。(作品がアニメ化やドラマ化されてもいます。)
守り人シリーズとして13冊刊行されていますが、その中でも私が一番好きなのが「闇の守り人」。
人生すべてを捨てて、自分を守ってくれた養父ジグロの汚名をそそぐため、25年ぶりに故郷に戻ることを決めた『短槍使いのバルサ』。故郷につながる山の下の洞窟に足を踏み入れた時から物語が動き始めます。
「身体についた傷は、時がたてば癒える。だが、心の底についた傷は、忘れようとすればするほど、深くなっていくものだ。
それを癒す方法はただひとつ。きちんと、その傷を見つめるしかない。」
本物のファンタジーは、現実を生きる私たちに力を与えてくれる、と私は常々思っていますが、
上橋さんの作品は、本物かつ極上のファンタジーだと思います。
子どもたちに、そして子どもだったころの心を忘れていないすべての大人におすすめの本です。