こんにちはハルナです
モダンガール論、つづきです
明治~大正時代、多くの女の子たちは、嫁いでも、働きに出ても、
労働環境が悪く、賃金も低すぎて、経済的な自立なんてできない時代
一方、かの有名な平塚らいてうさんは、この頃、
「女性は原始、太陽なり」と、「なんで女性ばっかり、家にいなきゃいけないのよ!」と、男女差別から女性の権利を訴えたものの、
彼女は、中産階級の裕福なお家の人だったそうで、
そんなことより、この時代は、階級差別(劣悪な労働環境、貧しい家庭)の方が大問題だったそうです。
昭和時代~平成時代
・戦争が起こったのをきっかけに、国をあげて、総動員な時代
・男性は戦地へ、一方女性は・・・
・多くの貧しい女の子たちも、裕福な女の子たちも、男性が抜けた穴を埋めるため、お国のため、みんな肩を並べて、働けるようになった
・階級差別も、男女差別も、一見解消して働ける状態になっていた
※著者は、戦争そのものに賛同しているわけではない、と注意書きあり。
・戦争が始まった当初、劣悪な労働環境から解き放たれた女の子たちは、意外にもイキイキと働いていた
このあたりは、なるほどーー
そういう見方もあったのね!と膝を打ちながら読みました
その後、戦後には、
女の子の家庭進出(=専業主婦への憧れ、もう戦時中のようにあくせく働くなんてイヤよ!)がどーっと進んだり、
その揺り戻しのように、社会進出(=女の子だって、自由に楽しみたいもん!)が進んだりということを経て、現代に至ります
「キャリアガール・ウーマン」「OL」という言葉ができたのは、この頃、女子の社会進出が進んだ、1970年代くらいだそうです
とても乱暴にまとめてしまいましたが、
明治も、大正も、昭和も遠く離れた昔のことのようだけれど、
どの時代にも女の子たちは、悩みながら働いて、あるいは家のために尽くして、ときには涙をのみながら生きてきたんだな、
そして、私たちは、その女の子たちが辿った変化とつながりの中で、今日も働いているんだな、としみじみ感じ入ってしまいました
つづく☆