まずは中田先生のユーチューブ大学
近代インド史を見てから
今回のカシミール自治権撤廃について
調べてみたので
簡単にまとめてみようと思います。
まず第二次世界大戦後、
イギリス領から独立するにあたり
イスラム教の藩王国は
パキスタン
ヒンズー教の藩王国は
インドとして
独立することになりました。
当時のジャム・カシミール藩王国の
藩王はヒンズー教徒
大多数の藩王国民はイスラム教徒
ということで
どちらの国を選ぶか悩み
単独で独立も検討していた中、
パキスタンから攻められたので
インドに入ると宣言した。
インドはジャム・カシミール藩王国の
統治していた全地域を
インド国であると主張
パキスタンは中国の実質統治エリアを除く
地域を
パキスタン国であると主張
中国は東側の一部が
中国であると主張しています。
インドの実質統治地域である
ジャム・カシミール州は
インド憲法により
特別な自治権を持ち
州外の人が土地を購入できなかったり
特定の職に就けないなどの
条例があるなど
他のインドの州と異なる
自治が認められていました。
今回その特別自治権を認める
憲法が撤廃されたことで
中央政府の権限が強まることになります。
中央政府曰く、
他の州との不公平感や
権力者の癒着などの腐敗が
一層されるとのこと。
そして、
イスラム教徒とヒンズー教徒の
居住区を分けるようにするとか?
一方、国民の移動が可能となることで
イスラム教徒以外の人が
他州からやってくると
バランスが変わり
より不安定になるという指摘もあります。
来週は、独立記念日や
イスラム教の犠牲祭が重なり
過激派に対する警戒が
いつも以上に必要になりそうです。