どうせ暇だろうからインドに持って行こうと思ってアマゾンで買いました。
アマゾンでの評価もよいので3巻セットで買ってみた。
『子どもへのまなざし』by佐々木正美
著者の佐々木正美氏は児童精神科医で、
日本での自閉症療育を導入した第一人者として知る人ぞ知るお医者様です。
いろんな子供や家庭を見てきた児童精神科医が書いた子育てについての保護者の心構えについての本です。
『子どもへのまなざし』『続・子どもへのまなざし』『完・子どもへのまなざし』の3冊を読んで
全体的に感じたメッセージは、
「乳幼児期は人としての基礎となる一番重要な時期。
子供が甘えたいだけ甘やかし
望むことは満たされるという経験をすることで健全に成長する。」
というものでした。
例えば
幼稚園のお迎えで「ママ抱っこして帰って」と子供が言う。
「歩けるんだから自分で歩いてよ」と親は言ってしまう。
あとで先生に聞いてみると、
実はその日幼稚園でお友達とけんかしたとか何か嫌なことがあったということが多い。とか
しつけとは
何度も何度も言い聞かせて、子供が自分でそうしようと思うようになるまで待つこと。だとか。
自分で律することができるということが自律。
トイトレも
「ここでトイレするんですよ」と繰り返し教えつつ、
「いつからするかは自分で決めればいいんだよ。それまで楽しみに待っているよ」という気持ちで。
ウチのお殿様はいつまで待ったらいいんだろう~と思わなくもないけど。。。。汗
甘えたいだけ甘やかしたらわがままでだめな子になるんじゃないかと思われがちだけど
子供が満足するまで親がとことんつきあってあげることで
自分でやろうと思うようになるし、逆にわがままを言う必要がなくなる。
子供をダメにするのは過保護ではなく過干渉。
子供が必要としていないことまで先回りして全部やってしまうのがよくないらしい。
母性=無条件の愛情
父性=社会のルールなどを教える役目
母性あっての父性。
愛情に満たされない子供にいくらルールを教えても守ろうとする子にはならないという話。
注意されたことに逆ギレして注意した人に暴力をふるうというニュースの裏には
そういう理由があるんだろうという説明でした。
「そのままでいいんだよ。」というのが無条件の愛情。
「こうなってほしい。ああなってほしい。」という親であれば誰しも持ってしまいがちな期待が
実は「今の自分はダメなんだ」というメッセージとして子供が受け取ってしまうので気をつけましょう。とか。
育児書と言うよりは、親業の本。
たまひよとか読む暇があったら、妊娠中にこの本を読んでおけばよかったな~。
ちなみに「妊娠中のストレスは、生まれてからの子供の成長に影響する。」とも書いてありました。
私の妊娠中と言えば、人生これまでにないくらいのストレスと怒りと殺意を感じて生活していたけど・・・・。
やっぱりそれがいけなかったのかしら。
そういう質問に答えたものが『続・子どもへのまなざし』で
そこでは
過去を悔やむのは、現在に心配することがあるから。(あるよね~)
過去を振り返ってあれこれ思うのではなく、これからの明るい未来に向けて今できることをすること。
みたいなことが書いてありました。
う~ん。答えになっているようななっていないような。
まぁそうするしかないよね~。
今回、発達障害の子の子育てについての本も一緒に数冊購入したのですが、
こちらの本を含めどの本にも書かれているのは
子供のself-esteem(自尊心・自己有能感)を傷つけないこと。
良いか悪いかはわかりませんが、
ウチはとにかく褒めて褒めて褒めまくる
褒め殺し育児を実行中です。苦笑
過去の読書感想文はこちら。