ジャン=ジャック リュブリナ著、原章二訳、青弓社刊
丸二日間、家に閉じこもり、本を読んではうたた寝をし、
風の音や鳥の声、音楽を聴いていた。
少し風が強くて、干した布団が飛ばされないか、という心配以外は、
とてもとても静かな気持ちで過ごした週末だった。
明日も、この先もずっと、こんな毎日が続けばいいのに。
仕事をしていて、いつも「疲れるなあ」と思うのは、精神的な縄張り争い。
人は誰でも、他人から認められたいという欲求をもっているものだけど、
誰よりも感性が優れていると「言って」、
賢いと「言って」、正しいと「言って」、
そして、誰よりも頑張っているんだから「やさしくして」、
と、絶えず求められると、ただ一言、「自由をください」と言いたくなる。
毎日、少しずつアレンジを変えて繰り返される、このせめぎ合い。
どうも「上司」や関係先などの「上位者」という人たちと仲良くなれないワケは、
このあたりの距離感に理由があるような気がする。
相手は、そんなつもりで言っているのでも、
私に聞いて欲しいわけでもなくて、
単にフラストレーションを発散しているだけなのだろう。
本人は、相手にそんな押し付けがましい態度をとっている自覚すらないと思う。
だから、聞き流せばいいことなのだろうと思う。
でも、私はそんな構造の中に、何とも言えない「暴力」があり、
他人に対する「甘え」があることを、どうしても受け流すことができない。
部下や年少の者には、上の人に対してそんな発散をする自由も、
与えられていないことがあるのだから。
そして、自分もそんな気持ちを他人に押し付けているのだろうか、と不安になる。
私も、年下の人たちに、同じような想いをさせてしまっているんだろう。
関係先の人たちにも、高圧的な態度に見えていることがあるだろう。
すごくすごくすごくイヤだ。
ジャンケレヴィッチについては、先日読んだ神谷美恵子さんの本で知った。
まずは入門書的な本から始めるか、と思って、この本を選んだ。
とてもよかった。
ジャンケレヴィッチの友人が著し、ジャンケレヴィッチのもとで論文を記した人物が翻訳している。
「自分で考えること」を伝えて来た哲学教師。
私もソルボンヌ大学で開かれた公開講座に潜り込んでみたかったものだ。
フランス語がわからなくても、声を聞くだけで何かを感じることができたかもしれない。
もっと読みたくなって、Amazonで、翻訳本を探したけれど、多くが在庫切れになっていた。
惜しい。久しぶりに図書館通いか。
明日からまた仕事。自分で考えて苦しむわけだから、まあ、価値があるのだろう。
丸二日間、家に閉じこもり、本を読んではうたた寝をし、
風の音や鳥の声、音楽を聴いていた。
少し風が強くて、干した布団が飛ばされないか、という心配以外は、
とてもとても静かな気持ちで過ごした週末だった。
明日も、この先もずっと、こんな毎日が続けばいいのに。
仕事をしていて、いつも「疲れるなあ」と思うのは、精神的な縄張り争い。
人は誰でも、他人から認められたいという欲求をもっているものだけど、
誰よりも感性が優れていると「言って」、
賢いと「言って」、正しいと「言って」、
そして、誰よりも頑張っているんだから「やさしくして」、
と、絶えず求められると、ただ一言、「自由をください」と言いたくなる。
毎日、少しずつアレンジを変えて繰り返される、このせめぎ合い。
どうも「上司」や関係先などの「上位者」という人たちと仲良くなれないワケは、
このあたりの距離感に理由があるような気がする。
相手は、そんなつもりで言っているのでも、
私に聞いて欲しいわけでもなくて、
単にフラストレーションを発散しているだけなのだろう。
本人は、相手にそんな押し付けがましい態度をとっている自覚すらないと思う。
だから、聞き流せばいいことなのだろうと思う。
でも、私はそんな構造の中に、何とも言えない「暴力」があり、
他人に対する「甘え」があることを、どうしても受け流すことができない。
部下や年少の者には、上の人に対してそんな発散をする自由も、
与えられていないことがあるのだから。
そして、自分もそんな気持ちを他人に押し付けているのだろうか、と不安になる。
私も、年下の人たちに、同じような想いをさせてしまっているんだろう。
関係先の人たちにも、高圧的な態度に見えていることがあるだろう。
すごくすごくすごくイヤだ。
ジャンケレヴィッチについては、先日読んだ神谷美恵子さんの本で知った。
まずは入門書的な本から始めるか、と思って、この本を選んだ。
とてもよかった。
ジャンケレヴィッチの友人が著し、ジャンケレヴィッチのもとで論文を記した人物が翻訳している。
「自分で考えること」を伝えて来た哲学教師。
私もソルボンヌ大学で開かれた公開講座に潜り込んでみたかったものだ。
フランス語がわからなくても、声を聞くだけで何かを感じることができたかもしれない。
もっと読みたくなって、Amazonで、翻訳本を探したけれど、多くが在庫切れになっていた。
惜しい。久しぶりに図書館通いか。
明日からまた仕事。自分で考えて苦しむわけだから、まあ、価値があるのだろう。