チベット・ウイグル・モンゴル・台湾、自由への戦い
林建良著、テンジン著、ダシドノロブ著、イリハムマハムティ著、まどか出版刊
中国の少数民族による自治区といわれているところで、
現在なにが行われているかをコンパクトに知ることができる一冊だ。
日本でも、アイヌや沖縄の人たちに対して、
かなり強引な同化政策をしいてきたと聞く。
ただ、それを学校で日本の歴史として習うことはない。
いま、中国では少数民族に対する強硬な政策が進められている。
それは「漢化」とも少し違うような気がする。
「漢民族」+「イデオロギー」という枠組みの中で醗酵し、
特に「イデオロギー」の暴力化という色彩が濃いのではないだろうか。
この本で語られていることは、
ソビエトの『収容所群島』で語られていることと非常に近く、
ナチスの強制収容所の暴力とも通じるものがある。
おそらく少数民族と呼ばれる人たちだけでなく、
漢民族の人たちのなかにも、同じような迫害にあった人がたくさんいるのだろう。
チベットの現状は、ダライ・ラマ法王によって、世界中にある程度は知られるようになった。
ウイグルは、ラビア・カーディル女史によって、欧米の注目を集めるようになって来ている。
モンゴルは、モンゴル国と中国内モンゴル自治区の違いも知らない人がいるかもしれない。
台湾は、近いわりに日本人はほとんど知らず、台湾人はみんな「漢民族」なんだろう、と
思っているかもしれない。
いずれにせよ、中国の軍拡と民主化の動きは、
日本にとってボディーブローのようにきいてくる大事な国際情勢なのだから、
共産党に慮った政治家や報道の言うことを鵜呑みにせずに、
自分で知る努力をしなければならないことだと思う。
それは、中国が日本を攻める可能性がどのくらいあるのか、という問題ではなく、
日本の隣人がどのようなことをやっていて、どっちに進んで行くのかを知る、
という意味で重要だ。
パーフェクトな国はない。
自分が親しい友人の一言で我が身を振り返り、救われていくように、
国同士であっても、ときに苦言も呈しながら付き合って行けたらいいと思う。
中国は日本に対して、かなりハッキリと注意をしてくれるわけなのだから。
林建良著、テンジン著、ダシドノロブ著、イリハムマハムティ著、まどか出版刊
中国の少数民族による自治区といわれているところで、
現在なにが行われているかをコンパクトに知ることができる一冊だ。
日本でも、アイヌや沖縄の人たちに対して、
かなり強引な同化政策をしいてきたと聞く。
ただ、それを学校で日本の歴史として習うことはない。
いま、中国では少数民族に対する強硬な政策が進められている。
それは「漢化」とも少し違うような気がする。
「漢民族」+「イデオロギー」という枠組みの中で醗酵し、
特に「イデオロギー」の暴力化という色彩が濃いのではないだろうか。
この本で語られていることは、
ソビエトの『収容所群島』で語られていることと非常に近く、
ナチスの強制収容所の暴力とも通じるものがある。
おそらく少数民族と呼ばれる人たちだけでなく、
漢民族の人たちのなかにも、同じような迫害にあった人がたくさんいるのだろう。
チベットの現状は、ダライ・ラマ法王によって、世界中にある程度は知られるようになった。
ウイグルは、ラビア・カーディル女史によって、欧米の注目を集めるようになって来ている。
モンゴルは、モンゴル国と中国内モンゴル自治区の違いも知らない人がいるかもしれない。
台湾は、近いわりに日本人はほとんど知らず、台湾人はみんな「漢民族」なんだろう、と
思っているかもしれない。
いずれにせよ、中国の軍拡と民主化の動きは、
日本にとってボディーブローのようにきいてくる大事な国際情勢なのだから、
共産党に慮った政治家や報道の言うことを鵜呑みにせずに、
自分で知る努力をしなければならないことだと思う。
それは、中国が日本を攻める可能性がどのくらいあるのか、という問題ではなく、
日本の隣人がどのようなことをやっていて、どっちに進んで行くのかを知る、
という意味で重要だ。
パーフェクトな国はない。
自分が親しい友人の一言で我が身を振り返り、救われていくように、
国同士であっても、ときに苦言も呈しながら付き合って行けたらいいと思う。
中国は日本に対して、かなりハッキリと注意をしてくれるわけなのだから。