ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

苦手な仕事

2010-02-18 20:06:06 | Weblog
どうしても苦手な仕事がある。
「経理」という仕事は、どうしてもどうしても好きになれない。

基礎的な仕分けを勉強するのは、パズルを解くようでおもしろい。
作業にあたる部分は、覚えるし、慣れるし、
計算ドリルを解いていくような、妙な達成感もある。

でも、一歩進んで文章題になると、もうさっぱりダメだ。
なるべく支出を抑えて会社にお金がのこるようにする。
これは当然のことなんだけど、
つまり、まず答えがあって、それに辻褄があうように
さかのぼって式をつくっていく作業が出て来る。

そして株式を公開している大企業でもないかぎり、
その論理式は、会社の都合に大きく左右されてくる。
往々にして、会社の都合というのは、オーナーの都合になる。
会社の経費を自由に使える人が固定されるほど、その傾向は強くなる。

当然なんだろうと思う。
会社をやっている、ということは、
同時にそれだけのリスクも負っているということだから、
一番に守られるのは、株や諸権利をもっているオーナーであるべきなのだろう。
経営が悪化したとき、社員は、たとえ解雇されることはあっても、
借金までを負うことはない。
つまり、ゼロ以下にはならない。

会社をやろうという人は、野心的で当然だと思うし、
逆にまったく野心のないトップについていこうなんて、誰も思わない。
でも、オーナーだってやっぱり人だから、いろいろな感情があるから、
執着心も贔屓もある。

相手の心理をグルグルと考えてしまうタチの私には、
やっぱり会社のお金回りを考えるのは無理。
引きずられてしまって気持ちが鬱になって、帰宅後なにもする気が起きなくなる。

オーナーがどんな人か、ということではなくて、
私の性格が経理に向いていないんだろうと思う。