ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ものたちとの会話

2010-02-22 12:29:30 | Weblog
昨日、チベットの高僧の深いまなざしを見ていたとき、
自分がとても小さい人間に思えた。

私のカバンには、筆記具や通信器具やなにやら、もうたくさんのものが入っている。
洋服もいろいろと着込んでいる。
その方は本当に最小限の物しか持たず、
でも、知識やら感情やら、なんだかいっぱい中に詰まっている感じだった。
それがちゃんとコントロールされて、きれいに詰まっているから、
引き出したい時に、すっと取り出せるような、そんなシンプルな印象を受けた。

私は、特に文房具が好きで、
自分でいろいろな鉛筆を試したり、ノートを使ってみる。
きっと、文字を書くのが好きなので、ノートパソコンも、
ついつい持ち歩きたくなっちゃうのだろう。重いのに。

そして、いつもいろいろなことをザワザワと考えているから、
浮かんですぐに消えて行ってしまう言葉も多い。
だから、書き留める物がすぐ手元にあると安心なんだ。

物に対する好奇心は、否定されるものではないけど、
所有するあり方を考える時が、人それぞれに訪れるのだろう。
たまたま私のもとに訪れてくれた「物」たちと、
今一度会話をしてみようと思った。

ここは居心地がいいのかどうか、
こういった使われ方はどうなのか・・・。
今晩あたり、百鬼夜行になるのかな。