ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

マスク

2013-01-04 23:16:12 | Weblog
仕事始めにて、これから8連続出勤日。
ああ、つらい。

中国は年末なので、来年度の予算とか、人事評価とか目標設定とか、
もう、一番苦手な仕事が目白押し。

今日、風邪気味なのでずっとマスクをしていた。
これは、向かいに坐っている人が妊婦なので、風邪をうつさないため。
当の本人は、もう一ヶ月以上も鼻をぐすぐすしているけど、
私からうつって、さらにひどくなったら申し訳ないから予防のため。

でも、中国人には「誰かの迷惑にならないため」という価値観がないため、
「どうしたの、どうしたの?」「風邪、ひどいの?」と心配してくれる。
「いやいや、一番ひどい時期は過ぎたよ」と言っても、
マスク姿で仕事をするだけで、みんな「大変なこと」とばかりにギョッとする。

同僚がやさしかった。
でも、自分たちが、私の席の周りでくしゃみを連発していたために、私にうつった、
などとは、決して考えていなかった。
先週、自分たちが風邪をひいたていたことすら、忘れている模様。

このへんの上書き能力は、さすがだと思う。

だけど、みんながあまりにやさしいので、ちょっと感動。
反対に日本人は、まず第一声が「うつったらいやだ」だった。

そうなんだけどさ。
そして、なんだかすごくイヤな記憶がよみがえりそうになったので、
さっさと今日も寝てしまおう。

少し中国人を驚かせたいとき、マスクはけっこう効果がありそうだ。

仕事始めかあ

2013-01-04 01:10:11 | Weblog
上海は、あまりにも騒がしくて、何かを考えるには適さない場所だと思う。
根が引きこもりの私には、それなりのトレーニングになるのだけれど、
今回のように三連休、ほとんど自宅に引きこもり、
さあ、なんとなく自分のペースができたぞ、と思ういま、
明日からまた会社に行くのが、非常に苦痛だ。

会社は成長しているし、自分のキャリアも給料も上がるだろうと思う。
でも、それでもやはり、中国人と一緒に働くのはつらい。

その理由は、「仕事をしないこと」を権利だと思っている人たちと
一緒に仕事をしていくつらさだと思う。

中国人にとって、仕事は自己実現なんかじゃない。
やりがいなんて、どうでもいい。
お給料が高い仕事が見栄えのいい仕事。
お金をもうけるのは、仕事をしなくてもすむようになるため。
だから、株や不動産で労せずして儲けたヤツが一番偉い。

そんな雰囲気が蔓延している中で、働くこと自体がつらい。

そして、あたりかまわず痰を吐いたり、
食事の席でも平気で大きなゲップをしたり、
人の耳元でも、私には関係ない話を大声で始める。
そのデリカシーのなさが、私はそろそろ限界なんだろうと思う。

そして、そんな友人を軽蔑してしまう自分がいる。

人にはあこがれが必要。
中国人のように即物的なあこがれが原動力になるなら、
上海はすごくいい土地だと思うけれど、
洗練された美しさや、こだわる楽しさなんかを求める場合には、
非常に空虚な、単なる大騒ぎがあるだけに見えてしまう。

そして、友情には尊敬が必要。
でも、どうしても、
小さいころからマナー違反と言われてきたことを、
すべてやって見せてくれるような中国人のことは、
どうがんばっても尊敬できないし、友人と呼びたくない。

そもそも、向こうは私のことを尊敬することなんかない。
そんな尺度で他人を見てはいないから。

違う上海もあるのだろうに。

ああ、でも、それでも上海で働くことに、どんな意味があるんだろうなあ。

でも、結局は日本も大差ないと思う部分がある。
大企業のサラリーマンや官僚は、なぜか人として偉くて、あまり働かない人も多いし、
そういう人は、痰を吐いたりはしないけれど、けっこう下品だったりする。

つまりは、私がどうしたいか、なんだけどなあ。
それがいつもわからないんだよな。