ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

春運

2013-01-22 23:50:10 | Weblog
今朝会社に行ったら、同僚の中国人が、
「春節に帰省するチケットが買えたよ!」と大喜びしていた。

今年の春節用チケットは、利用日の20日前に購入することができる。
去年は30日前だったらしいので、毎年このルールは変わる。
国のルールがこんだけ変わるのだから、
ルールなんて覚えているだけ無駄だ、と中国人が思う気持ちもわかる。

で、買えたのは行きのチケットだけだから、
帰りのチケットは、また20日前になったら、
押し合いへし合いしながら買わなければならない。

人力の無駄遣いだと思うけれど、これが中国だ。

もちろん帰省する必要がない上海人は、
こんな苦労を話では知っていても、経験したことはない。
特に、いまの80后は「中国らしい」体験をあまりしていない。

いまは座席が全席指定になったけれど、
たくさんの荷物を持っている人たちは、荷物を置く場所を確保するために、
やはりホームを走る。他人を突き飛ばす。老若男女関係ない。
春節の帰省は、本当にたいへんだ。

そんな話になったとき、私が、
「でも、いまはまだ窓が開かないだけいいじゃない。
 むかしは窓からまず荷物を投げ込んで場所を確保しつつ、
 みんな窓からよじ上ってたよね」と言ったら、
年配の同僚が、「え、知ってるの???」と大喜び。
もちろん93年の留学当時の長距離列車は、
それこそ劣悪な環境だったと言う話で盛り上がった。

若い上海人は、そんなこと全然知らない。
想像すらしたことがないらしい。
まるで私が中国人で、若い上海人が日本人のようだった。

いろんな経験をさせてくれる国なんだよ。中国は。