豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

スノードロップ

2006年03月04日 | Weblog
秋のやっつけガーデニングのことは、先日書いたとおりですが、このたび初めて花をみることができました。
先頭を切ったのは、スノードロップです。
ワールドさんのお宅に咲いているのは、ひょっとするとこれではないでしょうか。

絵本作家ターシャ・チューダーさんのお庭の、雪の中に咲いていたこの花を、是非うちでも見たくて求めた球根でした。
一番手ながら、あくまでも控えめに静かに咲いています。

ターシャは、以前うちにもいたコーギーの飼い主としても知られていて、彼女の丹精のお庭のグリーンとそれに映えるワンちゃんたちはお互いを引き立てあってとても印象的でした。

19世紀初頭の暮らし方を守り、まさに晴耕雨読、特別に刺激的な生活を送るわけではない彼女ですが、満ち足りて見えるのがとても素敵です。
書かれた絵本もほのぼのとしていてどんな温厚な表情のおばあちゃんかと思っていたら、かつてのお美しさをしのばせながらも、毅然としたなかなか頑固そうなご婦人でした。
世間のあれやこれに惑わされずに己の道を進むのは、こういう方でないとつとまらないのかもしれません。
手近な楽しみに明け暮れる自分を恥じるばかりです。

アガサ・クリスティの小説の中の名探偵の老婦人ミス・マープルも同じような方なのでしょうか。
日常を大切にしていくことで広い世間の出来事もきちんと見通せてしまう洞察力は憧れですね。
長生きしただけでは身につけることの出来ないそのような境地に至ることができるのか、はなはだ心もとない限りですが精進は重ねていかなくてはと思います。