豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

何処へ

2006年03月10日 | Weblog
まだ久米さんがキャスターをつとめていた頃のニュースステーションを見ていたら、急にものすごい恐怖感が襲って来た事があります。
明日突然私がいなくなっても、この番組は何も変わらず今みたいに放送されていくのだなと思うとなんともいえない気持ちになりました。

死んだら本当にどうなるの。
どこにいくのでしょう。

いろいろな説明の仕方があるけれど、死ぬ瞬間にほんの少し重さが軽くなるという玄侑宗久さんのお話は、興味深いものがありました。減ったのは魂分の体重というわけ。
魂にあたるなんらかの物質が存在しているということですね。
物理学的にも説明できるそうなのだけど、完全理解は難しい・・。

ただただ不思議なのは、昨日までそこにいて確かに存在していた人や動物が目の前からいなくなること。
そして、それを悲しみ嘆きはしても、「死」によっていなくなったことをだれも不可解だとは思わないこと。

亡くなる三日前に電話でお話した方の訃報。
その驚きと悲しみは、ご高齢でご病気がちだったいうこともあってか、一週間過ぎた今ではもはや日常にまぎれこんでしまっています。悲しみを引きずりすぎない対処の仕方は、薄情にも思えるけれど、気持ちを添わせすぎると何かに足元を取られるような気もします。

「日常」は、冬の湖に薄く張った氷の上を歩くようなものかもしれません。
冷たい水を想像すると、とても進んではいけないような。