豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

頑張れ

2006年05月13日 | Weblog
思わず、頑張れ・・と声をかけたいものがあります。
この春出会ったのが、この方たち。

少し前に、アスファルトから芽を出した不屈の大根が話題になったけれど、こういう風景もあちこちで見られます。
どうしてだか、こんなところに居場所を定めちゃったのよね。
でも、精一杯頑張ったんだ。
けなげだね。


一昨年の秋。
かなり勢力の強い台風がこのあたりを襲いました。
特に風がひどくて家全体が軋むくらいの猛烈な強風が結構長い間続いたのです。
生垣の木も怖いくらいにしなり、風が治まった後に確かめてみると端の二本が根っこを浮かせて傾いていました。
近所では、ガラスが破れ風が一気に家中を駆け抜けたというお宅もありましたから、それだけの被害ですんだのは幸いなことでした。
生きた心地のしない数時間のことは今でも忘れられません。

ともかく、その傾いた二本を元の位置にひっぱって戻し、紐で何箇所かを固定させ様子をみることにしました。強引な措置に、もしかしたら枯れてしまうかもという状況でもありました。

その二本に、なんと今年、花が咲きました。
白いものがあるなあと近づくと、小さな花がたくさんついていました。
思いがけないことでした。
台風からこれまで、二本はやはり傷んでいたようで、他の数本がなんの憂いもなくずんずん枝を伸ばしている傍らで、じっと養生しているように見えました。身の危険を経験すると、次世代を残す準備をする・・・というある種の法則がここでも現れただけなのかもしれません。
でも、やっぱり順風満帆では成し遂げられない、苦境を経験したあとの晴れ舞台という気がして、天晴れだなと思いました。
剪定をしながら、ここだけ葉が茂っていない二本を見てそう感じました。

先日、ニュヨークヤンキースの松井選手が、左手首の骨折というアクシデントに見舞われました。連日、関連のニュースが流れ、彼への期待の大きさが改めて示されています。

今の苦境が将来の順境を招くことを祈りたいです。
どうか、大きな花を咲かせてください。