豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

ライフ・イン・ザ・シアター

2006年05月28日 | Weblog
ご贔屓の藤原竜也さんが市村正親さんと共演されるということで非常に興味のあった「ライフ・イン・ザ・シアター」というお芝居を昨日観に行きました。

出演者は二人だけという二人芝居。
ベテランの役者と若い役者が交わす幕間や舞台がはねた後の会話で場面が成り立っています。全部で26場。
長い場面もあれば、一言も交わさない場面もあるという様々なシーンが細切れに繰り広げられた1時間45分でした。
老若二人の俳優が、年月の経過とともにお互いの立場を微妙に変化させていく様子をたどるというのが本来の見方なのかもしれません。
ただ、藤原竜也くんを中心としてみてしまった場合、彼がこのお芝居からどのようなものを吸収するかということが、大きな興味を引いてしまうのは致し方ないのかもしれません。
常々尊敬すると語っていた市村正親さんとの共演。しかも稽古から地方公演を含めてその市村さんと過ごす時間は、単に芝居のみならずもっと幅広く影響を受けるには十分な量だと思われます。
天才肌と形容される二人がこの時間を通じてお互いに何をどのように吸収したり交換したかは後のそれぞれの活躍の場で披露されるのでしょう。それを今後追いかけていくのも楽しみなことです。

市村正親さん。
ものすごく昔に、前田美波里さんと共演された「日曜はダメよ」で拝見して以来でした。とっても、キュート。もしかして、昔よりもさらに。
老俳優の悲哀をさらりとコミカルに演じながらも、素敵に感じられたのはさすがというか。不思議な存在感の方でしたね。

そして、竜ちゃん。
始まって、いきなり目が合っちゃった。
最初の場面の公演終了後の鏡前のシーンは、ちょうど私の席と真正面。
椅子に座った彼ともろに向かい合うのです。
おおおおおお・・・・。どうしよう。

その後も何シーンもあるこの場面の度に、うろたえる私。
腹ごしらえに食べた串揚げの衣、口の周りについてなかったよね。
たぶん、10列目だから詳しくは見えてないとは思うけど。

終演後、いやー、真正面でものすごくドキドキしちゃった・・と言う母に、虎子はみんなそう思っているよと冷たく言い放ちました。
そうかな・・?
いや、きっとあの劇場では私の席こそ、オンリーワンシートだったに違いないわ。