豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

やる気のある時

2006年06月02日 | Weblog
あらかじめ、あれを作るぞって決めて作る時、それはやる気のある時でしょう。

このところのそれは、カボチャのソテー。バター炒めですね。
材料は、カボチャ(えびすなんきん)四分の一個に、かなり多めのバター。大匙3~4杯くらい。そして、塩と胡椒。

去年の甥っ子の体育祭で、妹がお重に詰めていた一品でした。
あまりに美味しいので、聞きました。
「これ、どうやって、作ったん?」
「カルピスバターで炒めただけ。」
「でも、なんか工夫しとるんじゃないん。」
「カルピスバターで炒めただけ。」
「ほんまに・・・・?」
「カルピスバターで炒めただけ。」
そういえば、妹はカルピスバターの信奉者なのでした。

スーパーで見かけるカルピスバターさまは、四角い箱に収まって日用品とは思えないお値段で棚の一番高い場所におわします。目礼して、通り過ぎるのみ。

しかしながら、近くにある業務用スーパーでは、多少品質に違いはあるのかも知れませんが、同じ重量のものが三分の二のお値段で手に入ります。ちょっと贅沢したい時に買い求めておきます。パンに塗っても美味しいし、オムレツもとっても上手にできるしね。



で、久々にこのカルピスバターを使ったカボチャ炒めが食べたくなった・・というより作りたくなったのでした。
カボチャは、一センチ前後の厚さのくし型に切り揃えます。
あとは、それを多めのバターでひたすら炒めます。焦がさないように、10~15分。火が通ってくると、甘さが出るみたいで焦げやすい。この焦げた感じが香ばしいキャラメルっぽくて良いのだけど、黒くなりすぎは見た目がちょっとね。

その日の気分で適当に塩コショウして出来上がり。お好みで少しシナモンをふりかけると、かなり雰囲気はおしゃれになります。

温かいうちがやはり美味しいですね。
おかずというより、おつまみによいのかも。
フライパンに残ったバターでパン粉を炒めてトッピングしたり、ニンニクの香りをつければビールなどにはもってこいですね。
あっという間になくなります。


しかし、やる気のある時とない時の作品の差が、客観的には見分けが付かないというのはなかなか面白いことかもしれません。愛のある作品が必ず成功するとは限らないし、やる気なく作ったものが必ずまずいというわけでもない。奥は深いです。
ただし、怒りながら作ったものは、たいがい塩辛いですね。