豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

眼福

2006年06月08日 | Weblog
食べていませんから・・ご容赦を。

頼まれていた御菓子を買いに行きました。ですから、写真に収めさせてもらっただけで味わってはおりません。
でも、十分、眼福、眼福。

季節ごとの生菓子は、ニ、三週間ごとに衣替えをします。
一年間で何回くらいかは今度確かめてみなくてはなりません。

どの季節に一番素敵なお菓子に出会えるのかというのは、人それぞれでしょうが、
この時期は意外とお薦めではないかと思います。
大きな行事のあるときは、それに因んで、例えば、ひな祭り、端午の節句などの判り易いお菓子が並びます。

そのような目だった行事のないこの時期、入梅前後のもやもやした季節をぬぐい払うような爽やかな感じのものに出会えます。

写真のお菓子は、上段右から「青梅」 「撫子」 「雨あがり」 下に移って、右から「鉄線」 「沢蛍」 「水面の花」。
「雨あがり」と「沢蛍」は、寒天がきらめいてとてもきれい。このあたりの和菓子屋さん『平安堂 梅坪』の丹精のお品です。


そして、この時期ぜひとも味わいたいのが次の二品。


くず桜と水ようかんです。
一年ぶりのお目見えね。今年も出会えました。

申し訳ないけれど、こちらは頂きました。くず桜をですね。
どちらも、喉越しの良い漉し餡。

小さいころは、つぶ餡派だったので、そんなに好きなお菓子ではなかったのに、今はかなり強力に支持するようになりました。
第一、つぶ餡のくず桜は暑苦しいし、それは水ようかんも同じ。ほどよく冷やしていただくと本当に美味しいです。

ただし、「きんつば」はつぶ餡でしょう。
やはり適材適所。
そういえば、『梅坪』の代表銘菓「吾作饅頭」は、つぶ餡感あふれるお饅頭です。

本日、こちらは梅雨入りです。
鬱陶しい季節となりました。
でも、雨もまた良し。