豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

チーズケーキ

2006年06月10日 | Weblog
今を遡ること三十数年・・・。

チーズケーキという食べ物の存在を初めて知りました。
田舎の少女は、都会の学校でいろいろ新しいことを学びましたが、「チーズ」のケーキもその一つです。チーズケーキは、グランドホテルのかモーツアルトのが美味しいと、おしゃれな友が言いました。
そうなのか・・・。

パスタはおろかスパゲティーすら珍しい食べ物。給食では、ソフト麺にミートソースをかけたものが画期的な献立でした。ピザパイなんてどんな味かも知らないし、料理教室で習ってきたグラタンを披露した母は、こんな気持ちの悪いものは食べられないという家族からのブーイングに困惑していました。申し訳ない。
そんな時期に耳にした「チーズケーキ」と言う言葉は、新鮮な驚きでしたね。

商店街の大きな通りをかなり入った間口の狭いケーキ屋さんが、そのモーツアルトでした。今はもうあとかたもないけれど。
スフレタイプのチーズケーキは、ふわふわした食感の目新しいお菓子として人気を博しました。モーツアルトと言えば、チーズケーキ。チーズケーキと言えばモーツアルトの代名詞という時代を経て、いまやバッケンモーツアルトは、数多くの出店を抱える大きなお店へと変貌しました。

お菓子の種類も多種多様。和菓子にも進出し、お菓子屋さんというよりいまや一大菓子メーカーです。
もう、チーズケーキだけを目当てにモーツアルトの各店を訪れる人はいません。
でも、ショーウインドウの中で、心もち小さくなったチーズケーキは、今もちゃんと生き続けています。
 

モーツアルトの華やかなケーキやかわいいお菓子も良いけれど、やはり一つと言われたら、このチーズケーキをあげる人も多いのではないかな。素直で優しい味は、誰にも好かれます。たとえ、チーズが苦手な人にも。

あおいさん、謹んでお祝い申し上げます。お誕生日おめでとう。