晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

1429   北陸・笈(おいずる)ヶ岳

2023-06-28 16:25:32 | 登山

        小笈ヶ岳から笈ヶ岳

 

期日 : 2014年5月2日               

参加者:(L)Akky、(SL) Midori S、Machy K、Yumiko M   計4名

コースタイム

 小松市3:30=R360=自然保護センターⓅ4:25~5:05―ジライ谷渡渉5:30~37―大岩6:47―冬瓜(かもうり)山9:30~38―シリタカ山10:17―小笈(こおいずる)ヶ岳11:14―笈ヶ岳11:40~12:05―1630m巻道分岐12:50―冬瓜平13:32―1495m分岐14:10―ジライ谷ノ頭15:20-ジライ谷渡渉17:04~32―自然保護センターⓅ17:52~18:20=白山市白峰(民宿鶴野泊)19:00

  登り6:35、下り5:47 計12:22、距離13.7km、標高差1841-610=1231m、累積標高差+1770m

                            笈ヶ岳ルート地図

 

         笈ヶ岳ルート標高

 

記録

 笈ヶ岳は日本二百名山中で登頂が難しい山の一つで、道がなく残雪期のみ登頂可能な山と言われいる。コースとしては、三方岩岳からのコース、白山一里野から山毛橅(ぶな)尾山を経由のコースなどがあるが、最近もっぱら白山自然保護センターからの日帰りで登られているようだ。昨年計画したが、天気が悪く断念したので今年は天気が良くなる5月2日に再度計画した。

 明るくなった五時に自然保護センターを出発。トンネルとスノーシェルターを通り野猿広場に到着。ジライ谷を渡渉してジグザグの急坂を登る。今回の渡渉は、水が多かったがストックを使って渡ることができた。急坂はジライ谷の頭まで530mの連続した登りである。木の根やトラロープを頼りに岩場を登って行く。道はしっかりした踏み跡があるがつらい登り。ピッケルを持った単独の人と一緒になる。元気な人だ。上るにつれて小枝が出てきて歩きにくくなる。

 

   一番目のトンネル

 

   野猿広場のトイレ跡、すぐに渡渉

 

   ジライ谷の渡渉

 

    渡渉の後すぐにジグザグの登り、ジライ谷の頭(1250m)まで急登

 

    標高690mの急登

 

    標高840mの登り

 

            標高950mの急坂を登る

 

     標高1025m 大岩下を登る

 

    イワウチワ 標高1240mまで急登

 

      ジライ谷の頭(標高1250m)から冬瓜山を望む

 

 ジライ谷ノ頭付近からようやく緩くなり、前方に特異な形をした冬瓜山が見えた。雪も出てきて道は登りやすくなったが、雪が解けた所は枝ヤブがひどく苦労しながら登って行く。1495mピーク(巻道分岐)から振り返ると白山がきれいに見えた。しばらく行くと冬瓜山山頂下の70度近い急坂。急に見えるが雪もなく登るのは難しくなかった。

 

        標高1495m巻道(冬瓜平方面)分岐

 

    標高1495mピーク東の鞍部から笈ヶ岳

 

        鞍部より白山方向

 

        白山をバックに

 

      冬瓜山山頂直下の急坂

 

 山頂に着くと一ヶ所小さいキレットがあるが手が届くので体を引き上げ越すことができた。続くナイフリッジもしっかりした岩でバランスを取って渡った。ここからの北斜面には雪が着いていたのでアイゼンを着けて下ることができ楽になった。この時点で予定時間の一時間遅れであったが、明るいうちに下山できることがはっきりしたので気が楽になった。

 

     山頂のキレットを渡る

 

     キレットの次のナイフリッジ

 

        冬瓜山三角点

 

       冬瓜山下りでアイゼンを付ける

 

      シリタカ山の登り

 アイゼンを着けた後はヤブもなくサクサク歩くことができ楽しくなってきた。シリタカ山から小笈、笈ヶ岳が近くに見えて元気が出てきた。ここからの稜線の下りは一ヶ所雪がなくなっていて左斜面をトラバースして越えた。この辺りで下山のトラバースルートが見えた。疲れてきたがピッケルとストックで順調に歩き1730mピーク左側をトラバースして鞍部に出た。下が見えて少し怖かった。

 

    シリタカ山の後方に白山

 

     シリタカ山山頂

 

        シリタカ山から笈ヶ岳を望む

 

     シリタカ山の次のピーク1640mから笈ヶ岳

 

     1730mピークをトラバース

 

 小笈ヶ岳下付近で先に登った人達が引き返してきた。速い。小笈ヶ岳からは登ってきたシリタカ山への稜線がきれいに見えた。前方には特異な形をした笈ヶ岳が見え、少し登って笈ヶ岳に着いた。時間はちょうど予定した時間であった。北には大笠山が、南にはシリタカ山、白山が見えた。猿ヶ馬場岳も見えるはずであるが分からない。

 

      小笈ヶ岳への登り

 

     笈ヶ岳への登り

 

      笈ヶ岳山頂にて

 

     山頂から大笠山を望む

 

     小笈ヶ岳と三方崩山の展望

 

 展望を満喫してきた道を戻る。小笈岳への登り返しがきつい。下りは栃木から来た人と一緒に下った。この人も単独登山であり、元気な人が多い。帰りはシリタカ山に登らず1640mピークを下った鞍部より巻道に入る。緩い下りでアイゼンが効き快調に下る。冬瓜平付近を通り冬瓜山下の鞍部に出て稜線に戻った。ここからは又枝のヤブ道でつらい。1200mからの急坂は、木の根や岩につかまり下った。なかなか疲れる。沢の音がして最後の急坂を下り一安心。しかし最後の関門が待っていた。ジライ谷が増水し勢いも増して来る時使った岩が水に隠れて使えない。小さい岩を投げ入れたが流されるばかりで役に立たない。あきらめてロープを渡して靴のまま渡った。靴は濡れたが安全に渡ることができた。

 

     下山、小笈ヶ岳への登り返し

 

     1640mピーク下の分岐を右に曲がり巻道へ

 

     シリタカ山のトラバース

 

    巻道 1488m付近から振り返る

 

    シリタカ山の巻道

 

     冬瓜平手前の滝

 

      冬瓜平付近

 

    1495m分岐で稜線に合流し南の尾根を下る

 

   1271m付近のショウジョウバカマ

 

      1120m付近のタムシバ

 

    1040m大岩の脇を下る

 

     950m急坂をクライムダウン

 

     中宮寺自然保護センターの駐車場に無事戻った

 

 駐車場には6時前の明るいうちに着いて長かった一日が終わった。靴をぬらしてしまったので、残念ながら明日の白山は中止。来年の残雪期に行ってみたい。

 

 

 

 

 


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