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銀英伝外伝その6「朝の夢、夜の歌」

2004年08月06日 11時59分14秒 | 銀英伝外伝
朝の夢、夜の歌

憲兵隊に出向したラインハルトが幼年学校で起きた殺人事件を解決する話

ストーリー:
帝国歴484年、大佐に昇進したラインハルトはキルヒアイス(大尉)とともに憲兵隊に出向になる。そこで、幼年学校で起きた殺人事件を一週間以内に解決するよう命令される。

事件は夜中に幼年学校の食糧倉庫で生徒のひとりライフアイゼンが頭を殴られて死んでいて、おまけに密室殺人だというもの。捜査に着手するがはかばかしい成果はなく、シュテーガー校長の命令で捜査に協力することになった学年首席のハーゼも役に立たない。ライフアイゼンの葬儀が行われた翌日、今度はラインハルトの父が死亡する。父の葬儀に出席したラインハルトが幼年学校へ戻ると第2の殺人事件が起こっていた。

殺されたのはハーゼに次ぐ学年次席のベルツ。だが、第2の犯行ではすべての証拠がハーゼが犯人であることを示している。あまりに綺麗に証拠が揃っていることを怪しんだラインハルトは、食糧倉庫で解決の手がかりを見つけた。そして校長の前で犯人暴きをすることに。まずハーゼを呼び出し、彼が赤緑色盲であることを暴く。実は第2の犯行は赤緑色盲の人間のものらしき痕跡があったのだ。しかしラインハルトは彼を犯人とは断定せず、学年3位のヴァルブルクの部屋から犯行に使われたナイフが発見され、すでに憲兵に犯行の供述も得た、と校長に告げる。ここで校長がボロをだしてしまったため、犯人は校長だったことがわかる。

実は校長は偶然事故死したライフアイゼンの死を利用し、次席のベルツを殺し、それをハーゼの犯行に見立てて連続殺人に仕立て上げることにより学年3位のヴァルブルク(実は校長の孫)を首席に押し上げようと企んでいたのだった。無論校長はハーゼが色盲だったことを前から知っていた。そしてナイフは校長がハーゼの部屋に隠しておいたのだったが、すべてを見抜いたラインハルトが、校長を罠にしかけるために彼の孫の部屋にナイフがあったと嘘をついたのだった。校長は逮捕され、色盲を隠していたハーゼは幼年学校を追放される。

この功績で准将に昇進したっけ・・・?転属にはなったらしいが。

見所はラインハルトが校長を弾劾するところ。自身の不遇を社会構造のせいにし、弱者を害した校長に対し「理不尽な法を強いる強者に対してこそ闘争を挑むべき」と、言い切る。これはかっこいい。殺されたライフアイゼンの父やラインハルトの父もそうだが、帝国の社会構造に慣れさせられて、いつしか権力に抵抗することを忘れていった人間に対するラインハルトの怒りが全体を通したテーマになっている。たしかOVAではオリジナル設定として、ハーゼの父がシュテーガーのかつての上官だったため、ハーゼの色盲に目をつぶらざるを得なかったというのがあった。あと、OVAでは最後にハーゼを罵倒する生徒たちにラインハルトが一喝する場面があるが、これもいい。あらためてOVAを見なおすと、最初から伏線がバンバンでている。

タイトルの意味はよくわからなかった

次回予告のコピーは「銀河には未だ語り尽くせぬ歴史がある」

朝の夢、夜の歌

銀英伝外伝その5「奪還者」

2004年08月06日 10時48分34秒 | 銀英伝外伝
奪還者

亡命貴族を追い、同盟領深くに単独で乗り込むラインハルト。だが意外な展開が。

ストーリー:
第5次イゼルローン要塞攻防戦での功績により中佐に昇進したラインハルトは巡洋艦ヘーシュリッヒ・エンチュンの艦長になった。またキルヒアイスは同艦の保安主任になる。

そこに密命がくだった。帝国の軍事機密を持ち出したヘルクスハイマー伯爵がフェザーン経由で亡命したので、それを捕まえてくる、という内容だった。ラインハルトはこれを引き受け、イゼルローン回廊から同盟領内を通り、フェザーン回廊へ向かう。

同盟軍の哨戒網をうまく潜り抜け同盟領への進入に成功するが、すでにヘルクスハイマーはフェザーン回廊を抜けて同盟領に入ってしまっていた。なんとかヘルクスハイマーの船を見つけ出し、制圧するが、肝心のヘルクスハイマーは脱出ポッドの減圧事故で死亡。また、持ち出された軍事機密とは指向性ゼッフル粒子の発生装置(試作品)であったのだが、これを起動させるコードがわからず、唯一の生き残りであるマグダレーナ(ヘルクスハイマーの娘)も教えようとしないため、仕方なくヘルクスハイマーの船ごとイゼルローン回廊へ帰投することに。

結局マグダレーナの身の安全と同盟への亡命を認める代わりにコードを聞き出して装置を入手。ついでにヘルクスハイマーの亡命の理由(リッテンハイム侯の娘の秘密を知ったため命を狙われた)も知る。早速装置を使い同盟の包囲網を破って無事イゼルローンへ帰投する。

この功績によりラインハルトは大佐に昇進する。

見所は最初から最後まであって、とにかく息をつかせぬピンチまたピンチの連続。アクション映画を見てるような感じで飽きさせない。また、ワーレンが副長として登場し、戦闘訓練でキルヒアイスと一騎打ちをしている。他にはミュラーがフェザーンの駐在武官として、アイゼナッハが補給部隊として名前のみとってつけたように登場。

次回予告のコピーは「野望への道は、自らの力で切り開け」

奪還者

銀英伝外伝その4「黄金の翼」

2004年08月06日 00時57分13秒 | 銀英伝外伝
今原作を読みなおしたばっかりなので忘れないうちに・・・

黄金の翼

第5次イゼルローン要塞攻防戦での活躍と暗闘

ストーリー:
少佐に昇進したラインハルトはイゼルローン要塞駐留艦隊の駆逐艦エルラントⅡの艦長に、キルヒアイス(中尉)はその副長として赴任していた。そこへオーディンから憲兵隊のクルムバッハ少佐が出向してくる。目的はカプチェランカβⅢでのヘルダー大佐の戦死の真相について、ラインハルトを尋問にかけることだった。無論この男はベーネミュンデ侯爵夫人の意を受けており、ラインハルトを抹殺することが真の目的だった。ラインハルトは当然警戒するがそんなときシドニー・シトレ大将を総司令官とする同盟軍の大艦隊がイゼルローンにやってきた。シトレの作戦は帝国軍の艦隊を並行追撃し、トゥール・ハンマーを使えなくさせて要塞に攻め込むというものだったが、この作戦を見ぬいていたラインハルトは巡航艦一隻を沈めた後、さっさと要塞に帰投したため乱戦に巻き込まれずにすんだ。同盟軍の作戦が半ば成功し、イゼルローン内では混乱状態に陥る。その状況を利用してラインハルトを抹殺しようとするクルムバッハだったがラインハルトはキルヒアイスと協力して返り討ちにする。

この功績(巡航艦を沈める)によってラインハルトは中佐に昇進する

この作品は他のOVAとは違う作画・声優のため、マンガ版を知らない人には特に評判悪い。かくいうミナミもまだ見てない。原作の方での見所はこれが唯一のシトレの実戦指揮場面であることくらい。レンネンカンプは査閲部次長として登場。ラインハルトの上司であり、あまりあてにはならないが、一応彼を公平に遇する。結局ラインハルトがどんな功績で少佐に昇進したのかはわからず。