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ゲーム攻略、読書感想文など。

銀英伝人物評22<ワルター・フォン・シェーンコップ>

2004年08月12日 19時36分31秒 | 銀英伝人物評
オープニングセール価格! 12/7(水)まで♪DVD 銀河英雄伝説 Vol.6 <送料無料>同盟軍薔薇の騎士連隊の第13代連隊長。
帝国からの亡命貴族の息子で、士官学校にはいかず軍戦科学校へ入学。卒業後に伍長から准尉まで昇進し第16幹部候補養成所に入所。

その後薔薇の騎士連隊に入隊し、陸戦のエキスパートとなる。ヴァンフリート4=2で連隊長のヴァーシャッフェが戦死したため代理として指揮をとる。後、第13代連隊長(大佐)となり、第6次イゼルローン要塞攻防戦では先々代の連隊長リューネブルクを葬る。

第13艦隊が結成され、イゼルローン要塞攻略作戦を行う際、ヤンにスカウトされ、薔薇の騎士連隊まるごと作戦に加わる。結果、イゼルローン要塞陥落の功を立てて准将に。アムリッツァ戦役後は要塞防御指揮官になり、連隊長の座はカスパー・リンツに譲る。
ヤンが退役するまでその下で活躍、バーミリオン会戦では政府の停戦命令がきたとき「司令官、お話があります」とヤンにラインハルトを撃つよう進言するが聞き入れられない。その後退役。

ヤンが政府に逮捕されると、フレデリカからその知らせを聞いたシェーンコップはヤンを救い、逆にレベロ、レンネンカンプを拉致してハイネセンから脱出。さらにイゼルローン再奪取作戦でも陸戦部隊の指揮をとり功をたてる。ヤンの死後、ユリアンを盛り立てるとともに、隠し子のカリンとの仲も徐々に修復していく。
最後はシヴァ星域の会戦でブリュンヒルトに乗り込み戦死する。

最初から最後までしゃれたセリフと無敵の強さが魅力のいい大人。笑うと「高貴な人食い虎」に見えると原作にあるが、これはOVAで見事に表現されていると思う。
ブリュンヒルトでの戦闘中にトマホークが背中に刺さったのを見て「負債を払う時がきた」というのもかっこいい。とにかく最後まで魅了してくれた。殺すにはあまりに惜しい男である。

銀英伝人物評21<ジャン・ロベール・ラップ>

2004年08月12日 19時17分51秒 | 銀英伝人物評
ヤンとは士官学校の同期で親友。ヤンは自分よりも高く評価しており、病気療養さえしていなかったらもっと出世していたらしい。本人は謙遜しているが。

ジェシカ・エドワーズをめぐってヤンとは恋敵になったようだが、ヤンがあっさり引いたのか、ラップの押しが強かったのか、婚約までこぎつける。
その後同盟軍第6艦隊の幕僚としてアスターテ会戦に参加。劇場版では出航する直前にジェシカと熱いキスをしているが、ヤンの前でやるなよ。

アスターテ会戦では第4艦隊の壊滅を予測し、早急に第2艦隊と合流するよう進言するがいれられない。おまけにムーアが玉砕しようとしたのを止めたため反逆罪に問われた挙句、艦もろとも死んでしまった。なんとも報われない人生だ。

その後ヤンが一度もラップの話題を口にしないのは、それほど高く評価していなかったからか。

銀英伝人物評20<グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー>

2004年08月12日 18時58分12秒 | 銀英伝人物評
帝国軍宇宙艦隊司令長官。ゴールデンバウム王朝の貴族らしく、あまりたいした能力は持たない軍人。父は第2次ティアマト会戦で死亡。戦略・戦術眼どちらもそれほど優れているようではないが、生粋の軍人らしい気質と貴族的な事なかれ主義的部分が混在している。

ラインハルトに対しては彼が中将の時から少しづつ意識しはじめ、第4次ティアマト会戦では死ねといわんばかりの作戦を行わせる。だが逆にラインハルトの才能にも気付き、ブランシュヴァイク公に、ラインハルトを侮らないよう、少し忠告したこともある。

アムリッツァ戦役の際に、ラインハルトを防衛の総指揮官に任じ、その作戦が成功に終わると退役したようだ。以後登場しない。

旗艦のヴィルヘルミナという名は自分の母の名だそうだが、それを聞いたラインハルトはミュッケンベルガーの神経を疑っている。この鑑はその後リップシュタット戦役でフレーゲル男爵の乗艦になり、そのフレーゲル男爵を殺したシューマッハがこの鑑でフェザーンに亡命する、という数奇な運命をたどっている。

銀英伝人物評19<ハンス・エドアルド・ベルゲングリューン>

2004年08月12日 18時29分57秒 | 銀英伝人物評
キルヒアイスがカストロプ動乱の鎮圧に向かうときにその幕僚として登場。キルヒアイスを信用しておらず酒を飲んでくだをまいているところを見つかるが、特に咎められないですむ。その後はたいして活躍はないが、キルヒアイスの死の原因がオーベルシュタインにあると信じており、激しく憎む。
キルヒアイスの死後、ロイエンタールの下につき、彼の腹心的な存在となる。上官に対して堂々と諫言をする性格をロイエンタールは必要と思っていたし、彼の能力・忠誠心に対して少しも疑問を抱いていなかったように見える。

見た目はヒゲがモジャモジャで、いかにも粗野で攻撃的な士官という印象だが、ロイエンタールの下では参謀以外の何者でもなかった。

ロイエンタールが新領土総督になったとき、査閲部長に就任。新領土軍の軍政に関して権限をもつ。その後ロイエンタールがルビンスキーらの陰謀により謀反に追い込まれた際、ロイエンタールから去就をたずねられたベルゲングリューンは、彼を連れてラインハルトのもとへ誤解を解きにいくと発言した。例え疑いが何度でもそのたびに誤解を解けばいい、というベルゲングリューンの主張はかっこいい。

ロイエンタールが死んだ後、ラインハルトを痛烈に批判し、殉死をする。作品内で殉死をした人間というのはこの男だけではないだろうか。

銀英伝人物評18<フョードル・パトリチェフ>

2004年08月12日 18時15分13秒 | 銀英伝人物評
オープニングセール価格! 12/7(水)まで♪DVD 銀河英雄伝説外伝 螺旋迷宮 Vol.3 <送料無料>第13艦隊が結成された際、次席参謀としてこれに加わる。
とりたてて活躍はなく、ヤンに献策する場面もなし。ヤンの発言に対して「なるほど」としゃべることだけが唯一の任務のようだ。ヤンもそれだけを期待しているようだったが。

しかも、ヤンがレダⅡに乗ってラインハルトと講和に行く際、残留組になったユリアンに「パトリチェフ少将より役に立つ」などと言われてしまったのは泣き笑いしてしまう。

回廊の戦いの後、ヤンに従ってラインハルトととの会見に向かうが地球教徒に襲撃された際、ヤンをかばって死ぬ。

外伝「螺旋迷宮」では惑星エコニアの参事官補として副主人公に近い待遇を受けている。このときはコステアの謀略に対してヤンよりも活躍している。また頭の回転も速く怪力で頼もしい存在で、本伝のときとは真逆の印象を受ける。この活躍があったせいで後に第13艦隊にスカウトされたのだろうと思われる。

本伝ではその怪力は一度もいかされなかったのが残念。マシュンゴといい勝負になりそうなのだが。