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ゲーム攻略、読書感想文など。

銀英伝人物評15<ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ>

2004年08月11日 17時12分59秒 | 銀英伝人物評
帝国軍の中でも実力・実績十分の指揮官で、次期宇宙艦隊司令長官ともささやかれていた。反骨的というか孤高を好む性格のためとっくに元帥になってもおかしくないはずなのに大将どまりだった。アスターテ戦役後に上級大将に昇進。

アムリッツァ戦役の際、ブラウンシュヴァイク公に脅迫されて仕方なく貴族連合に入れられてしまったのが運命を変えた。敗戦後、自殺しようとするが副官のシュナイダーに制止させられて一緒に同盟へ亡命する。まさに同時代人からみたら、嘘みたいな人生を送ったやつぶっちぎりNo.1だろう。

ヤンは以前から高く評価していたらしく、亡命してきたメルカッツを賓客として寓し、メルカッツもその恩義に応えてヤンの下で十分にその能力をふるった。また、ロイエンタールが宇宙で五指に入る用兵家と評したように、帝国軍からも恐れられる存在だった。

銀河帝国正統政府樹立後、のぞまずに軍務尚書に任命されてしまい、一時期ヤンのもとから離れる。ラグナロック作戦時には他の正統政府の高官たちがみな逃げてしまった後、ひとり残り、ヤン艦隊に合流する意思をレムシャイド伯に伝える。それを伯に非難されるが、皇帝の身を心配する気持ちが逆に伯を恥らわせた。

バーミリオン会戦の後、ヤンの命令でヤン艦隊の一部を率いてダヤン・ハーン基地に潜伏。
その後ハイネセンを脱出したヤンと合流し、イゼルローン再奪取作戦の指揮をとる。回廊の戦いでは、ファーレンハイト、シュタインメッツを撃破し、存在感を大いに示した。。

ヤンの死後もユリアンを盛り立て、ワーレン艦隊戦で活躍。
最期はシヴァ星域の会戦でビッテンフェルト艦隊に撃破されて死んでしまう。能力のわりに報われない人生だったかも。

銀英伝人物評14<ジョアン・レベロ>

2004年08月11日 17時02分23秒 | 銀英伝人物評
同盟末期の政治家。良識派の人物で、アムリッツァ戦役のときは財政委員長として、出兵に反対した。バーラトの和約後は最高評議会議長として難局の舵取りをすることになった。しかし結局はその器ではなかったようで、国を守るためにヤンを抹殺する挙に出たためシェーンコップらに拉致され、レンネンカンプの身柄と引き換えにヤンを逃がすことになる。これはラインハルトの人物を見誤っていたことが原因ともいえるが。

政治家としては良識はあっても頭が固く、またネガティブというか保守的な思考のため、ヤンが権力を欲するようになるのではないか、と危惧したりする。

最期はロックウェルらに暗殺されたが、殺される前のロックウェルらを弾劾するシーンが最大の見せ場か。

ヤンと理想的なコンビと言われたらしいがそうでもなかったようだ。

銀英伝人物評13<シドニー・シトレ>

2004年08月11日 16時47分10秒 | 銀英伝人物評
ヤンが士官学校の学生だった時の士官学校の校長。
本伝開始時点では統合作戦本部長として、制服組のトップの役職についていた。
アスターテ戦役後、ヤンを少将に任命すると同時に新設された第13艦隊の司令官の地位も任命し、おまけにイゼルローン要塞の攻略を命じた。イゼルローンの攻略は過去6回失敗しており、常識的に考えれば半個艦隊の第13艦隊のみでの攻略は不可能なのだが、最初から勝算があったヤンはやはり天才といわねばなるまい。ちなみにこの時期にイゼルローンの攻略を命じたのは、シトレの本部長としての任期が70日後に迫っており、その再任のための点数稼ぎでもあった。

アムリッツァで敗戦後は辞職し、果樹園を経営したらしい(OVAでは養蜂をやっていた)。その後新領土総督としてロイエンタールがハイネセンを統治したときに起きたグエン・キム・ホア広場事件では暴動に参加したひとりとして逮捕される。原作ではこのときのシトレの堂々とした態度にロイエンタールは感銘を受けている。

軍の良識派として、ファンの間でも人気があり、また良識派の共通点としてヤンを高く評価している。そのわりには第5次イゼルローン要塞攻略戦ではヤンの進言を聞かずに敗退してしまったが。ヤンを第13艦隊の司令官に任命し、イゼルローン要塞の攻略を命じたのはこのときの経験からか?

密かなエピソードとして、ヤンが救国軍事会議のクーデターの鎮圧に乗り出した際、彼に会って支持を表明した。ヤンはこれに喜んだという。OVAでカットされているのが残念。

ラグプール刑務所で暴動が起きたときは収監されていたが、踵をけがしたため、巻き込まれずにすんだ。その後は登場しない。

銀英伝人物評12<アレクサンドル・ビュコック>

2004年08月11日 16時40分20秒 | 銀英伝人物評
オープニングセール価格! 12/7(水)まで♪DVD 銀河英雄伝説 Vol.5 <送料無料>一兵卒からのたたき上げで元帥にまで昇進したという稀有な人物。
軍内部での人望も厚く、トリューニヒト勢力への敵意を隠すこともしないため、掣肘も多かったようだが、最後まで民主共和制に殉じた。

アムリッツァ後に宇宙艦隊司令長官のロボスが辞任したため、その後釜におさまった。このとき統合作戦本部長職も兼任できたようなのだが、両方の役職をひとりの人間が勤めるのもまずいだろうと思い、遠慮したようだ。軍人としては戦略家というより戦術家タイプの人物。同盟内ではヤンに次ぐ用兵の手腕をもつ。
若い頃のシトレもビュコックの下で用兵のなんたるかを教わったという。

ヤンを高く評価しており、自由惑星同盟が滅んだあとは民主共和制の灯火を託していった。後世の歴史家からはビュコックが宇宙艦隊司令長官、ヤンが総参謀長になるのがベストな組み合わせといわれている。

なんといってもマル・アデッタで戦死するシーンが本伝屈指の名場面で、死に方としては登場人物中、一、二をあらそうほどかっこいいのでファンの間でも人気が高い。ラインハルトもその最期には感銘を受けたようで、彼の死所を帝国軍が通過するにあたり、全将兵に起立・敬礼するよう命じたのは有名。

外伝では「螺旋迷宮」で第2次ティアマト会戦に登場。「第3次ティアマト会戦」、「千億の星、千億の光」では艦隊司令官として登場。

【PCゲーム】銀河英雄伝説Ⅵの話その9

2004年08月11日 11時54分49秒 | 銀英伝ゲーム雑記
さっそくSGの追加シナリオ「ドヴェルグ星域の会戦」をプレイしてみた。プレイヤーは何を使おうか・・・。基本的に同盟びいきなのでヤン、ビュコック、アル・サレム、ウランフ、ボロディンのどれかから選びたいのだが、あまり最初からガンガン撃ち合うのは好きじゃないので、最左翼にいるボロディンを選んだ。
このボロディン、後にヤンをして「ウランフやボロディンが生きていたら」と言わしめるほどの名将(?)なので、能力はまずくないはず。

プレイ開始。まずは敵の後方へ大きく迂回し始める。ただしこのゲームは一個艦隊をまるごと移動させようとするとえらい時間がかかるのだ。というのも艦の種類によって移動速度が大きくことなるし、輸送艦から離れるとたちまち燃料不足に陥るからだ。しかも旗艦と離れるともっとまずい。結局一番足の遅い輸送艦のスピードにあわせるしかなく、やっと敵の背後に回ったときには規定ターンの半分は過ぎていた。

このシナリオでは帝国軍が総数5万隻なのに対し、同盟軍は6万5千隻。ただでさえ有利。しかもその差がいっこうに縮まる気配はなく、わが第12艦隊が参戦しなくても楽勝しそうなペースだった。このままでは得点を稼げないぞ、とあせり最後の方は艦列を無視してひたすら責めまくった。ただしボロディンの性格は「慎重」なため、攻撃を行うと積極性が下がるのだ。もちろん大打撃を与えれば別だが、そうは簡単にいかない。毎ターンちょっとづつ敵を削っていってるとみるみる積極性がさがっていく。逆に幕僚のコナリーはどんどんあがっていったが。

それでも楽勝だった。終わるとロボスがあらわれて、これから大攻勢をかけるみたいなことを言っておわり。

続いて追加シナリオ「イゼルローン回廊遭遇戦」をプレイ。
このシナリオではアッテンボロー、アイヘンドルフの分艦隊の他にヤンとケンプが一個艦隊を率いている。そこでヤン艦隊を選択してプレイ開始。

予想では敵に近い位置にいるアッテンボロー艦隊がアイヘンドルフ艦隊と戦火を交えるだろうとおもったのだが、なぜかアッテンボローは動かない。というか回廊の外縁部をうろうろしているだけでまったく戦う気配なし。

仕方なくヤン艦隊でアイヘンドルフ艦隊を殲滅。これは楽勝だった。
続いてケンプ艦隊へ殺到する。ケンプは性格が「突進」なため、敵と戦火を交えていないとどんどん積極性がさがっていくため、ヤン艦隊と交戦状態に入ったときにはかなり積極性が低くなっていた。しかもヤン艦隊にはフィッシャーがいるため、機動は抜群。はっきりいって楽勝だった。