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ゲーム攻略、読書感想文など。

【PCゲーム】銀河英雄伝説Ⅵの話その3

2004年08月09日 14時07分35秒 | 銀英伝ゲーム雑記
次にシナリオの話。その1でちょっと触れたが、このゲームには原作どおりのシナリオとIFシナリオ(バリアントシナリオ)がある。このバリアントシナリオを紹介する。

アスターテ会戦
・同盟軍にはロボス元帥も加わっていて、あらかじめひとつに固まっている。
・帝国軍にイゼルローン駐留艦隊が加えられている。
・ラインハルトの下にメルカッツらのかわりにロイエンタール、ミッターマイヤー、メックリンガーの3名(第4次ティアマト会戦と同じ)が加わっている

アムリッツァ会戦
・同盟軍が焦土作戦からすばやく撤退し、戦力を完全に温存している状態
・同盟軍にロボス、第1、第11艦隊が加わっている
・帝国軍がラインハルト軍団のかわりにミュッケンベルガーを総司令官とする反ラインハルト陣営の面子になっている

ビルロスト・ヤヴァンハール会戦
これはアムリッツァに集結する前に各艦隊がそれぞれの星系で行っていた会戦をひとつにまとめたもの。つまりオール同盟軍vsオール帝国軍。バリアントシナリオはこの戦いにターンが短くなったもの。

バーミリオン会戦
・ミッターマイヤー、ロイエンタールがハイネセンには行かず、バーミリオンに援軍で駆けつけるもの。

回廊の戦い前編
・メックリンガーらの増援艦隊が加勢に出現

第2次ランテマリオ会戦
・ミッターマイヤーのかわりにラインハルトが親征。配下にはアイゼナッハ、ミュラーが加わっている

以上が全シナリオ。なかなか趣向をこらしていると言ってもいい。
個人的には追加シナリオをもっと増やしてほしかった。例えば第3、第4次ティアマト会戦やヴァンフリート会戦、シヴァ会戦などは面白いだろう(このゲームはユリアンがでてこない)。ショートシナリオとして、ドーリア会戦(ヤン艦隊vs第11艦隊)とか、キフォイザー会戦(キルヒアイスvsリッテンハイム)なども面白いのだが。

次回もちょっと雑記を。

【PCゲーム】銀河英雄伝説Ⅵの話その2

2004年08月09日 13時57分50秒 | 銀英伝ゲーム雑記
第2回はまず戦術面の話から。

・各艦隊には巡航艦、高速戦艦、駆逐艦、輸送艦、母艦などがあり、それぞれ武装や移動速度などに差がある。また武器は使えば消費してしまうので、輸送艦を近くにおいて補給をしないと、いつの間にか弾切れになってしまう。

・戦闘艇(ワルキューレ、スパルタニアン)は母艦、巡航艦に搭載されていて、「出撃」コマンドでだすことができる。戦闘艇は対戦闘艇武器と対戦艦よう武器を備えている。この戦闘艇が一集団につきHEXをひとつ占領できるので、敵の周りにたくさんだしまくって動きを封じることもできる。ただし一定時間宇宙に放り出しっぱなしにしていると消えてしまうので、こまめに「帰還」させないといけない。

・攻撃は当然背後から行った方が効果がある。また武器によって攻撃範囲が異なる。

・艦の向きを変えるには、HEX(六角形)のため、一度の行動では60度旋回までしかできない。いきなり真後ろを向くことはできないため、反対側に進むには大きく迂回しないとならない、など、艦隊運動の難しさは原作の雰囲気が伝わっていると思う。

・各艦隊には旗艦があるが、旗艦が倒されても指揮官は別の艦に自動的に乗り換えるため、ひとつの艦隊をつぶすには結局全部の艦隊を倒さないといけない。

以上で戦術的な話は終了。

次回はシナリオの話。




【PCゲーム】銀河英雄伝説Ⅵの話その1

2004年08月09日 13時36分34秒 | 銀英伝ゲーム雑記
仕事中の暇つぶしに「銀河英雄伝説Ⅵ」の話やプレイ雑記などを書いてみたい。

まずゲームのシステムについて:

・プレイヤーは参加している艦隊の中から好きな艦隊(一個艦隊単位)を好きなだけ選べる。例えばアスターテ会戦だったら第2艦隊のみの選択でもいいし、全部選んでもOK。

・2次元HEXでの艦隊戦のゲーム。大戦略みたいな感じ。

・戦場の舞台は基本3シナリオ+追加3シナリオ。しかもそれぞれのシナリオは本伝にのっとったバージョンと歴史IF的な仮想バージョンがある(これがファンでもにやりとするマニアックな設定)。

・登場人物は各艦隊の指揮官とその艦隊幕僚。それぞれ能力値があるが、それぞれの「積極性」というパラメータの上下により、個人の能力値が左右される。たとえば積極性が100だと能力値は100%発揮できるが、積極性が50だと能力値も50%の値となってしまう。

・登場人物には「性格」というパラメータがあり、性格と行動の関連によって積極性があがったりさがったりする。

・艦隊の能力は指揮官と艦隊幕僚の中から最も能力値の高い者のを適用する。指揮官に不得手な能力があったとしても艦隊幕僚が秀でていれば問題なし、というわけ。したがって幕僚の多い艦隊ほど有利。

・行動は移動フェイズと攻撃フェイズに分かれる。まず移動フェイズでそれぞれの艦隊は移動する。ただし、能力値の低い艦隊から先に移動しなければならないため、敵の背後を衝いたとしても、その敵が自分より後に行動する艦隊だと逆に自分が背後を衝かれる危険性がる。攻撃フェイズはまずすべての艦隊が攻撃先を決定。その後能力の高い艦隊(移動フェイズとは別の算出)から攻撃を開始する。これを規定ターン終了まで繰り返す。

・ネットワーク対戦もある(ミナミはやったことない)

以上がこのゲームの概要。次回は戦術面での詳しい話を。

公式HP

銀英伝外伝その12「汚名」

2004年08月09日 11時33分31秒 | 銀英伝外伝
ラインハルトの昇進とは関係ないが、せっかくここまで書いてきたのでおまけに。

汚名

キルヒアイスが休暇中に麻薬組織の摘発をする話

ストーリー:
帝国歴486年11月、第4次ティアマト会戦の後、大佐に昇進が決まったキルヒアイスは休暇を利用してリゾート人工衛星クロイツナハⅢを訪れる。ラインハルトは伯爵家の家名相続のことで後からくることになったので、1人で訪れたキルヒアイスは時間の過ごし方に困る。

ところがホテルでチェックインをするとき、側にいた老紳士が暴漢に襲われたので助けたことから、その老紳士に食事に招かれる。老紳士の名はカイザーリング退役少将で、かつてアルレスハイム会戦で司令官として大敗を喫し、退役に追い込まれた人物だった。カイザーリングはこの衛星で友人のバーゼルと会う予定だという。
一方、暴漢を倒した件でキルヒアイスを訪れた刑事から、麻薬密売組織の摘発の協力を頼まれる。最初は断ったキルヒアイスだったが、麻薬被害の実態を見せられてあっさり協力を受諾する。

翌日、いきなり殺されかけたキルヒアイスはバーゼルと出会い、その人柄に胡散臭いものを感じる。そして自ら敵の罠に飛び込み、フライングボールの競技場内で5対1の戦いを強いられるがこれに勝利。続いて真相をただすべくカイザーリングを問い詰めた。実はアルレスハイムの戦いで少将だったバーゼルが持ち込んだ麻薬が艦内に蔓延してしまったため、作戦が台無しになり大敗を喫したという。しかもその後の軍事法廷で、カイザーリングはあえて汚名をかぶり、バーゼルの罪を隠した。それはバーゼルの妻ヨハンナを愛しているからだという。

それを聞いたキルヒアイスはヨハンナのもとを訪れ、すべてを告発してくれるようお願いする。実はヨハンナは麻薬密売組織の元締めであるバーゼルに対し、匿名で警告の手紙を送り、警察にも密告していた。それによってバーゼルが犯罪から手を引いてくれると思ったからだ。だが、それは逆効果となり、カイザーリングを疑ったバーゼルはこれを亡き者にしようとした(協力したキルヒアイスも)のだった。キルヒアイスの説得に肯んじないヨハンナ。彼女はカイザーリングが自分を愛していることを知っていたが、眼中になかった。

そこで直接バーゼルを訪れ弾劾する。バーゼルの自白を盗聴器で警察に流すことに成功したキルヒアイスだが、証拠となる資料をヨハンナが燃やそうとしたため、慌ててヨハンナの部屋を訪れ説得する。しかしいうことを聞かないヨハンナに自分の限界を感じるキルヒアイスはあきらめてしまうがカイザーリングがヨハンナを射殺し、すべては終わった。

見所はフライングボールの競技場での格闘シーン。なかなかいいできです。最後にヨハンナを撃つか迷うキルヒアイスは、「やるべきことは必ず実行する」ラインハルトだったらここで迷いながらも撃つだろう、それが自分がラインハルトにおよばないところだ、と感じる。これは何気に興味深い洞察だと思う。カイザーリングの報われない愛を自分とアンネローゼに置き換えてぞっとするキルヒアイスだが、自分が愛しているという事実こそすべてた、と結論するキルヒアイス、そしてカイザーリングの愛がこの作品のテーマ。時間的には「新たなる戦いの序曲」の間に入るエピソード。

次回予告は「失われたときに愛惜をこめて」

銀英伝外伝11劇場版「新たなる戦いの序曲」

2004年08月09日 10時59分37秒 | 銀英伝外伝
新たなる戦いの序曲

第4次ティアマト会戦から帰還したラインハルトがローエングラム伯爵家を継いでアスターテ会戦で勝利するまでの話

ストーリー:
帝国歴487年、第4次ティアマト会戦から凱旋したラインハルトは上級大将に昇進し、同時にローエングラム伯爵家の家名を継ぐことになる。同盟ではラップとジェシカの婚約が進み、複雑な心境のヤンは彼らを祝福する。

ラインハルトの伯爵家相続を快く思わない門閥貴族たちは、ラインハルトに新たな出征をさせることを画策し、その情報をフェザーン経由で同盟にリークする。ラインハルトの下につくのはメルカッツ、ファーレンハイト、シュテーガーという厄介な人物たち、しかも同盟軍は三個艦隊を投入し、ダゴン星域会戦の再現を模した包囲作戦を狙っていた。

ラインハルトは約2倍の敵が相手の不利な戦いでありながら、包囲網が完成する前に各個撃破する作戦をとり、同盟軍の第4、第6艦隊を次々と破り、第2艦隊に襲い掛かる。この作戦を読んでいたヤンは司令官のパエッタから指揮権を委譲されると、帝国軍に対して互角の戦いを見せる。

一定以上の戦果にラインハルトは満足して帰った。戻れば元帥の地位が待っている。ヤンもまたハイネセンに戻るが、婚約者の死を知ったジェシカにかける言葉が見つからなかった。

この功績によりラインハルトは元帥に昇進する。

見所はラインハルトが伯爵家相続のため、皇帝に謁見する場面だろうか。まるでラインハルトの野心を見抜いているかのような皇帝のセリフにラインハルトは初めて畏怖のような感情を感じる。アスターテはいうまでもなく本伝の内容とかぶっているので真新しいところはないけど、絵が綺麗なのはいいことだ。