![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/86/13d393beb1c79065995a449d92d1e5a4.jpg)
ただでさえ残雪期で登山道が不明瞭なのに、濃霧で見晴らしが無い日曜日の八甲田。
もちろん、天気がいい時に登ったほうが快適だし開放感も違います。
ただ、これはこれで違った楽しさがある。
コンパスと地図を持ってルートを探しながら山の中を登っていくという、普段の生活
では、あんまり経験しないチョッとした冒険感が面白かったりします。
ですから、雨とか濃霧とか気象条件が悪くても、一層自然の中に身を晒した感が高まり
結構好きだったりします。
でも、思った以上に赤テープと竹ポールが刺してあって、ほとんど不安になるような
残雪歩きはありません。すぐに次のポイントが出てきますから。
コースは酸ヶ湯温泉左側の大岳登山口から入山してブナ林を抜け、下毛無岱、
上毛無岱入口付近でUターン、同じルートを酸ヶ湯まで戻ってきてます。
計画では大岳山頂登って、仙人岱ヒュッテ経由しての周回コースで酸ヶ湯まで
帰ってくるはずでしたが、寝坊した上に吉牛よって登山口到着11時。
話になりません。
午後1時タイムアップの上毛無岱までです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/a9/c2043e049f6f149089b828cfeebafcd0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/7a/7fde0e86964ad45aa904ad9b0b0b442c.jpg)
登山口から上り始めて間もなく、霧が立ち込めるブナ林の中を登って行きます。
比較的細くて同じような太さのブナですから二次林のようです。
霧がかかったブナ林もなかなか雰囲気があっていいもんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b9/0c0417587d6ad05435edae95003ce380.jpg)
少し登って傾斜が緩くなってくると、樹林帯の中は残雪だらけ。
登山道は一切解らなくなってきます。
残雪の上はブナの芽吹きが進んで、若芽を包んでいた芽燐でいっぱい状態。
雪が色付いているような感じがします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/a4/141985d693d41f926b3a02b1a79fc657.jpg)
芽吹き始めのブナの木
八甲田は裾野が広い山ですから、上のから下の方へ段々緑が濃くなっていく様子が、
車を運転してくると道路沿いのブナ林で解ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d9/08d51807a5df0a31a6546c6e8d451840.jpg)
フナの葉っぱは薄くて柔らかく、光をよく通します。
他の広葉樹の樹林帯は光をあんまり通さなくて薄暗いですが、
ブナ林の下は柔らかい光の雰囲気があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/83/173069f890039c93f2717e78aa6a0b51.jpg)
こんな感じで、ルートを示す赤テープが吊るしてあり、竹ポールも刺してある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/98/cdf6961c15757730cb3d2492fa76b027.jpg)
下毛無岱の木道に出ました。
広々とした湿地帯ですが、一見高山植物らしいものは何もありません。
昨年の枯れ草が覆いつくすのみ。
高山帯は気温が低いので、植物はなかなか腐らず土に返りません。
これが積み重なって、池塘帯を形成していくようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a4/2d9edb488890eaf1f7d2e136b79aecc0.jpg)
そんななか低木のマンサクが見えてきました。
周辺をよく見渡すとけっこういっぱい咲いてます。
下毛無岱はマンサクが多く自生しているようでした。
だだほとんど胸あたりの高さの樹高ばっかりでしたが。
木道周辺には、芽吹いたばったりのワタスゲの花芽も見られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a8/3831ecf58219930893e017d829d8dc3e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/41/e73c8c47ee54364f35a9aa9892e8f13e.jpg)
これも雪解け後、春早く咲くショウジョウバカマがやっと咲き始めている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c0/45c362338d694809eeb7703482cee0bf.jpg)
少し進むと木道の先に白い集団が見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/0a/edfae089a117712625732aa853e9e1e3.jpg)
水芭蕉です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/fc/2f788a68486f96b0b6c40177b7e14679.jpg)
今が見頃のようです。
やっぱり青森って本州最北の地だけあります。
標高の関係も有るんでしょうが、いままで持っていた感覚とは大分違います。
半月以上は遅い感じがします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/1e/f45faa7b9101a645bd86547b7f333c6b.jpg)
ベンチもある八甲田連邦の見晴台
濃霧で何にも見えませんけど、その代わり足元周辺の変化によく気づきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/d1/8538cf1987448d964bc272126911103d.jpg)
数分間の休息をしていたら、段々霧が濃くなってきました。
視界10mといったところでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ed/b1386046fa2ed7aaa9a3a234daf2cb2f.jpg)
池塘の集団です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/dd/3fc527fdb25d98b2fa4c5a2ff01f59e9.jpg)
池塘の中をよく見ると、なんかの塊がありました。
かえるの卵のようです。周囲にもたくさん生みつけられていました。
近づいて見ると、中でしっかり生長しています。
こんな標高の高い、厳しい環境の中でも生き物の営みがしっかり行われていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f7/39246a0d111e8ceedffbc34366e65b93.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/3d/e82186fce993a68b8af2b054b6381b5a.jpg)
木道のど真ん中には、堂々と”うんこ”して行く不届き物までいるし。
雪の上なんかには、うさぎもうんこし放題!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ba/1f4fad4c40658eee82bf6d291d9e6505.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/f9/a96d2a94dee8bd253eec9ebd99e2c4b2.jpg)
ちなみに雨で濡れた木道はよく滑る。
特に下山時は数えきれない程滑りまくったが、その内1回だけ派手にすっ転んだ!
周囲には誰も居ないのは解っていても、人間って何故か周りをきょろきょろするのは
何ででしょうか。照れ笑いまでして。
もっと登りたいのは山々ですが、帰りの時間を約束してましたから上毛無岱で撤退。
たしかに、登り下りとも誰一人とも行き会わない、濃霧の八甲田・毛無岱でした。
帰りは酸ヶ湯温泉でもと思ったんですが、駐車場に来て見たら観光バスが3台駐車。
駐車場も一般車で一杯状態。中を覗くまでも無くサッサと帰って来ました。
もちろん、天気がいい時に登ったほうが快適だし開放感も違います。
ただ、これはこれで違った楽しさがある。
コンパスと地図を持ってルートを探しながら山の中を登っていくという、普段の生活
では、あんまり経験しないチョッとした冒険感が面白かったりします。
ですから、雨とか濃霧とか気象条件が悪くても、一層自然の中に身を晒した感が高まり
結構好きだったりします。
でも、思った以上に赤テープと竹ポールが刺してあって、ほとんど不安になるような
残雪歩きはありません。すぐに次のポイントが出てきますから。
コースは酸ヶ湯温泉左側の大岳登山口から入山してブナ林を抜け、下毛無岱、
上毛無岱入口付近でUターン、同じルートを酸ヶ湯まで戻ってきてます。
計画では大岳山頂登って、仙人岱ヒュッテ経由しての周回コースで酸ヶ湯まで
帰ってくるはずでしたが、寝坊した上に吉牛よって登山口到着11時。
話になりません。
午後1時タイムアップの上毛無岱までです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/a9/c2043e049f6f149089b828cfeebafcd0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/7a/7fde0e86964ad45aa904ad9b0b0b442c.jpg)
登山口から上り始めて間もなく、霧が立ち込めるブナ林の中を登って行きます。
比較的細くて同じような太さのブナですから二次林のようです。
霧がかかったブナ林もなかなか雰囲気があっていいもんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/b9/0c0417587d6ad05435edae95003ce380.jpg)
少し登って傾斜が緩くなってくると、樹林帯の中は残雪だらけ。
登山道は一切解らなくなってきます。
残雪の上はブナの芽吹きが進んで、若芽を包んでいた芽燐でいっぱい状態。
雪が色付いているような感じがします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/a4/141985d693d41f926b3a02b1a79fc657.jpg)
芽吹き始めのブナの木
八甲田は裾野が広い山ですから、上のから下の方へ段々緑が濃くなっていく様子が、
車を運転してくると道路沿いのブナ林で解ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d9/08d51807a5df0a31a6546c6e8d451840.jpg)
フナの葉っぱは薄くて柔らかく、光をよく通します。
他の広葉樹の樹林帯は光をあんまり通さなくて薄暗いですが、
ブナ林の下は柔らかい光の雰囲気があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/83/173069f890039c93f2717e78aa6a0b51.jpg)
こんな感じで、ルートを示す赤テープが吊るしてあり、竹ポールも刺してある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/98/cdf6961c15757730cb3d2492fa76b027.jpg)
下毛無岱の木道に出ました。
広々とした湿地帯ですが、一見高山植物らしいものは何もありません。
昨年の枯れ草が覆いつくすのみ。
高山帯は気温が低いので、植物はなかなか腐らず土に返りません。
これが積み重なって、池塘帯を形成していくようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/a4/2d9edb488890eaf1f7d2e136b79aecc0.jpg)
そんななか低木のマンサクが見えてきました。
周辺をよく見渡すとけっこういっぱい咲いてます。
下毛無岱はマンサクが多く自生しているようでした。
だだほとんど胸あたりの高さの樹高ばっかりでしたが。
木道周辺には、芽吹いたばったりのワタスゲの花芽も見られました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/a8/3831ecf58219930893e017d829d8dc3e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/41/e73c8c47ee54364f35a9aa9892e8f13e.jpg)
これも雪解け後、春早く咲くショウジョウバカマがやっと咲き始めている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c0/45c362338d694809eeb7703482cee0bf.jpg)
少し進むと木道の先に白い集団が見えてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/0a/edfae089a117712625732aa853e9e1e3.jpg)
水芭蕉です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/fc/2f788a68486f96b0b6c40177b7e14679.jpg)
今が見頃のようです。
やっぱり青森って本州最北の地だけあります。
標高の関係も有るんでしょうが、いままで持っていた感覚とは大分違います。
半月以上は遅い感じがします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/1e/f45faa7b9101a645bd86547b7f333c6b.jpg)
ベンチもある八甲田連邦の見晴台
濃霧で何にも見えませんけど、その代わり足元周辺の変化によく気づきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/d1/8538cf1987448d964bc272126911103d.jpg)
数分間の休息をしていたら、段々霧が濃くなってきました。
視界10mといったところでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/ed/b1386046fa2ed7aaa9a3a234daf2cb2f.jpg)
池塘の集団です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/dd/3fc527fdb25d98b2fa4c5a2ff01f59e9.jpg)
池塘の中をよく見ると、なんかの塊がありました。
かえるの卵のようです。周囲にもたくさん生みつけられていました。
近づいて見ると、中でしっかり生長しています。
こんな標高の高い、厳しい環境の中でも生き物の営みがしっかり行われていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/f7/39246a0d111e8ceedffbc34366e65b93.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/3d/e82186fce993a68b8af2b054b6381b5a.jpg)
木道のど真ん中には、堂々と”うんこ”して行く不届き物までいるし。
雪の上なんかには、うさぎもうんこし放題!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ba/1f4fad4c40658eee82bf6d291d9e6505.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/f9/a96d2a94dee8bd253eec9ebd99e2c4b2.jpg)
ちなみに雨で濡れた木道はよく滑る。
特に下山時は数えきれない程滑りまくったが、その内1回だけ派手にすっ転んだ!
周囲には誰も居ないのは解っていても、人間って何故か周りをきょろきょろするのは
何ででしょうか。照れ笑いまでして。
もっと登りたいのは山々ですが、帰りの時間を約束してましたから上毛無岱で撤退。
たしかに、登り下りとも誰一人とも行き会わない、濃霧の八甲田・毛無岱でした。
帰りは酸ヶ湯温泉でもと思ったんですが、駐車場に来て見たら観光バスが3台駐車。
駐車場も一般車で一杯状態。中を覗くまでも無くサッサと帰って来ました。