湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

上関(かみのせき)散歩2012:水から編

2012-06-19 23:58:49 | 上関

つぎの船まで5時間ある。

せっかくの機会なので、片手に観光マップ、片手に傘のいでたちで雨の上関散策へ。

まずは超専寺を目指す。

この石段をのぼったところが、踊堂山(ゆどうさん)超専寺(ちょうせんじ)。

朝鮮通信使一行が上関に寄港した際は、萩藩主名代の宿になった寺だという。

朝鮮通信使とは、朝鮮王朝が日本の江戸幕府におくった友好使節をいう。

1607年~1811年までの200年で、将軍がかわるときなど計12回派遣され、

うち11回、上関に寄港したそうだ。

使節団は500人ほどにもなり、正使や軍官・通訳・水夫をはじめ

学者・医者・画家などの文化人も加わっていたらしい。

この寺には、朝鮮通信使船上関来航図などがのこるという。

いまは保育園があるようで、子どもたちの色とりどりの傘が扉にさがり賑わしい。

ところで、

わたしが特に気になったのは、超専寺へとつづく石段横の排水溝だった。

このように階段がとぎれるところで、ちょっと身をかがめ覗きこむと、

まるでミニ沢登りの一コマだからおもしろい。

視線をちょっと横にむけると、側流が目にはいる。

雨に濡れたみどりが眼に鮮やか。

この日は台風4号の影響で水量もあり、

このとおり、あちこちで清涼感みなぎる景色にであった。

町役場から歩いてすぐなのに、別世界がひろがるよう。

おや? 階段の端から石がみえるのは何だろう。

横から眺めてみると…

岩場に石を無数に積みかさねて段をつくり、

その上に長い石をならべて石段としていたものを、

セメントでおおっているらしかった。なんだかスゴイぞ。

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