きたる10月27日(日)午後、
注目の上映&トークイベントが
次のとおり東京都内で開かれます。
注目の上映&トークイベントが
次のとおり東京都内で開かれます。
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国策をめぐる土地攻防――珠洲と砂川の「勝利」から学びなおす
1990年NHKドキュメンタリー「原発立地はこうして進む~奥能登・土地攻防戦」上映会&トーク
●日時●
2024年10月27日(日)13:30 ~ 16:30(開場:13時)
●場所●
成城大学 3号館1階 312教室
国策をめぐる土地攻防――珠洲と砂川の「勝利」から学びなおす
1990年NHKドキュメンタリー「原発立地はこうして進む~奥能登・土地攻防戦」上映会&トーク
●日時●
2024年10月27日(日)13:30 ~ 16:30(開場:13時)
●場所●
成城大学 3号館1階 312教室
(小田急線「成城学園前」駅北口から徒歩5分)
キャンパス・マップ ↓
拙著『ためされた地方自治』の
ブックトークを
この4月に主催いただいた
ppコロキアムと、
成城大学グローカル研究センター
との共催です。
告知チラシから
まずは「ご案内」文を
転載させていただきますね:
↓ ↓ ↓
「能登半島地震の衝撃で始まった2024年も、
猛暑を経て秋に入りました。
地震や災害は各地で発生し、
能登半島北部は9月に
記録的な豪雨に見舞われました。
ねばり強く現地を訪問し続けている人々は、
ライフラインや仮設住宅の整備は
少しずつ進んでいるものの、
瓦礫の撤去や再建作業に時間がかかり
震災の復興自体が遅々としている、
と訴えます。
ライフラインや仮設住宅の整備は
少しずつ進んでいるものの、
瓦礫の撤去や再建作業に時間がかかり
震災の復興自体が遅々としている、
と訴えます。
新年早々の能登半島地震によって、
震源地となった珠洲市には
かつて原発建設計画があったということを、
多くの人々が初めて知りました。
当時のNHKが、
地元住民の反対運動に密着した
ドキュメンタリー番組を制作し、
1990年に放映していたことも
再発見されました。
震源地となった珠洲市には
かつて原発建設計画があったということを、
多くの人々が初めて知りました。
当時のNHKが、
地元住民の反対運動に密着した
ドキュメンタリー番組を制作し、
1990年に放映していたことも
再発見されました。
この貴重な作品を手がけた
元NHKディレクターを招いて、
以下のような上映会とトークの集いを開催します。
度重なる災害に被災された
珠洲の皆さまへの支援の道を探りつつ、
実施予定です。」
元NHKディレクターを招いて、
以下のような上映会とトークの集いを開催します。
度重なる災害に被災された
珠洲の皆さまへの支援の道を探りつつ、
実施予定です。」
プログラムは、
拙著の舞台でもある
珠洲市高屋町の土地をめぐる
90年のドキュメンタリー番組(50分)上映のあと、
NHKディレクターを経て
ジャーナリストとしてご活躍の七沢潔さん、
そして砂川闘争について研究なさっている
成城大グローカルセンターの高原太一さん、
おふたりのお話を(それぞれ30分)うかがい、
トーク&質疑応答(1時間弱)
という予定だとか。
これは充実の内容となる予感。
よろしければ是非、
総選挙の投票に出かける足をのばして
ご参加ください。
よろしければ是非、
総選挙の投票に出かける足をのばして
ご参加ください。
(最後のトークは、話の流れで必要ならば
少しだけ山秋も参加させていただくかも)
「開催趣旨」など
さらに詳しい情報は
以下のとおりです:
↓ ↓ ↓
さらに詳しい情報は
以下のとおりです:
↓ ↓ ↓
「●開催趣旨:
1986年、チェルノブイリ原発事故
から2ヶ月後という時期に、
珠洲市議会は全員一致で原発誘致を決議し、
3年後には
関西電力・北陸電力が事前調査を開始した。
地元住民は
ただちに抗議行動を起こし、
1989年6月に
「珠洲原発反対ネットワーク」を結成した。
1986年、チェルノブイリ原発事故
から2ヶ月後という時期に、
珠洲市議会は全員一致で原発誘致を決議し、
3年後には
関西電力・北陸電力が事前調査を開始した。
地元住民は
ただちに抗議行動を起こし、
1989年6月に
「珠洲原発反対ネットワーク」を結成した。
それが2003年12月の
「珠洲原発凍結」という「勝利」に至るまでの
14年間の運動は、まさに
原発立地をめぐる土地攻防戦という側面と
市長選挙などにからむ
地方自治・民主政治のあり方を問う側面とを
持ち、市民を分断の危機にさらす
熾烈な闘いだった。
「珠洲原発凍結」という「勝利」に至るまでの
14年間の運動は、まさに
原発立地をめぐる土地攻防戦という側面と
市長選挙などにからむ
地方自治・民主政治のあり方を問う側面とを
持ち、市民を分断の危機にさらす
熾烈な闘いだった。
エネルギー政策という
国策に関わる問題に対して、
「国のやること」に抗い土地を守る
闘いが勝利したことは、
実は珍しくない。
国策に関わる問題に対して、
「国のやること」に抗い土地を守る
闘いが勝利したことは、
実は珍しくない。
「原発を作らせない人びと」は、
北海道から四国まで広く存在した。
他方、
国防という国策に抵抗する
反基地運動については、
「勝利」として歴史に刻みうる成果は、
1955年に始まった
「砂川闘争」が稀有な例かもしれない。
それは、
米軍立川基地の
拡張計画に反対する住民と支援団体が、
土地収用のための測量を
実力で阻止した
非暴力・不服従の戦いとして知られる。
また、東京都や国を相手どった
行政訴訟や刑事訴訟などの
法廷闘争という側面を含み、
1969年に米軍が
立川基地からの撤退を発表して
「勝利」が決定的となった、
これまた14年間にわたる運動だった。
米軍立川基地の
拡張計画に反対する住民と支援団体が、
土地収用のための測量を
実力で阻止した
非暴力・不服従の戦いとして知られる。
また、東京都や国を相手どった
行政訴訟や刑事訴訟などの
法廷闘争という側面を含み、
1969年に米軍が
立川基地からの撤退を発表して
「勝利」が決定的となった、
これまた14年間にわたる運動だった。
その間に、
当初の「町ぐるみ」闘争は分断され、
「条件派」が手放した農地の跡地利用や
歴史資料展示のあり方が、
今なお模索されている。
当初の「町ぐるみ」闘争は分断され、
「条件派」が手放した農地の跡地利用や
歴史資料展示のあり方が、
今なお模索されている。
時・空を超えたこの二つの「勝利」を、
それぞれの独自性と共通性を通して学びなおし、
二人のゲストとともに、
住民の立場を重視しながら
地域社会の共生・再生を考える機会としたい。」
●主催:ppコロキアム(渋谷インクルーシブシティセンター<アイリス> 登録団体)
●共催:成城大学グローカル研究センター
●参考資料
七沢潔さんが手がけたドキュメンタリー作品
「チェルノブイリ・隠された事故報告」(1994)
「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2カ月」(2011)
七沢潔主著『原発事故を問う―チェルノブイリから、もんじゅへ』(岩波新書、1996)
『テレビと原発報道の60年』(彩流社、2016)
山秋真『ためされた地方自治:原発の代理戦争にゆれた能登半島・珠洲市民の13年』(桂書房、2007)
『原発をつくらせない人びと 祝島から未来へ』(岩波新書、2012)
高原太一『米軍立川基地拡張反対運動の再検討――「流血の砂川」から多面体の歴史像へ――』(東京外国語大学提出博士論文、2022)
「砂川闘争の歴史を継承すること」『歴史地理教育』(970):2024.6, p.78-83
「砂川闘争と北多摩」『グローカル研究』 (9):2022, p.1-44