記録映画作家の羽田澄子さんをお迎えして行われた
ドキュメンタリ映画『祝の島』のはなぶさあや監督の
座談会で、司会進行役をさせていただいた。
映画『祝の島』のラッシュ上映をふくめ2時間という
短い時間ではあったけれど、私にとって
なかなか得がたい貴重な時間となった。
なにしろ、終わったあと私の胸に残っていたのが、
希望なのだ。どんな希望かといえば、
記録作品製作者として生きることへの希望
とでもいえばいいだろうか。
その希望がどこから飛来したかと考えると、
50年以上も記録映画作品をつくられている
羽田澄子さんという大先輩が
凛として美しかったことが大きい。
若さゆえの美しさではない。だが「美しい」としか
形容のしようのない見事なたたずまい。そこには、
「こういう生き方もいいな」と思わせるだけの魅力があった。
安易な道ではないだろう。
実際、羽田さんのご著書『映画と私』にも、
「自分のつくりたい作品をつくろうとすると三倍忙しい」
と記されているし、この一文を読んだとき、
特にここ数年は一息つく暇もなく時間がすぎてゆくことの
わけが、自分でもはじめて得心がいった。
だがそれでも、その道を容易には断念したくない
と思わせるだけの魅力が、80歳を過ぎた
羽田さんのたたずまいにはあった。
素敵な先達に出会えることの幸せと、
それが自分の心にもたらす影響の大きさを実感している。
ドキュメンタリ映画『祝の島』のはなぶさあや監督の
座談会で、司会進行役をさせていただいた。
映画『祝の島』のラッシュ上映をふくめ2時間という
短い時間ではあったけれど、私にとって
なかなか得がたい貴重な時間となった。
なにしろ、終わったあと私の胸に残っていたのが、
希望なのだ。どんな希望かといえば、
記録作品製作者として生きることへの希望
とでもいえばいいだろうか。
その希望がどこから飛来したかと考えると、
50年以上も記録映画作品をつくられている
羽田澄子さんという大先輩が
凛として美しかったことが大きい。
若さゆえの美しさではない。だが「美しい」としか
形容のしようのない見事なたたずまい。そこには、
「こういう生き方もいいな」と思わせるだけの魅力があった。
安易な道ではないだろう。
実際、羽田さんのご著書『映画と私』にも、
「自分のつくりたい作品をつくろうとすると三倍忙しい」
と記されているし、この一文を読んだとき、
特にここ数年は一息つく暇もなく時間がすぎてゆくことの
わけが、自分でもはじめて得心がいった。
だがそれでも、その道を容易には断念したくない
と思わせるだけの魅力が、80歳を過ぎた
羽田さんのたたずまいにはあった。
素敵な先達に出会えることの幸せと、
それが自分の心にもたらす影響の大きさを実感している。