お世話になった堀江節子さんが、
『人間であって人間でなかったーハンセン病と玉城しげ』(桂書房)で
第29回(2009年度)山川菊栄賞を受賞された。
目次はつぎのとおり:
1章 戦争とハンセン病
ハンセン病とわかって
地獄の生活
結婚、そして強制堕胎
戦時の敬愛園
2章 希望とともに
民主主義への道のり
充実と苦難の日々
復活
3章 人間回復の裁判
ハンセン病違憲国賠訴訟を闘う
支援運動との出会い
裁判を終えて
4章 生きなおす
娑婆へ出て
差別を考える
勇気を分かちあう
病気と闘う
語り部の願い
ハンセン病違憲国賠訴訟の最初の13人の原告のひとり、
玉城しげさんが訴訟にたちあがったのは80歳のときだった。
90歳になった今でも、各地で
ハンセン病問題について―戦争中そして戦後民主主義のもとでも、
さまざまな害をこうむってきた経験を―話しているという。
その彼女の、
ハンセン病による被害当事者としての勇気ある生き方だけでなく、
ひとりの人間として…生きるその真摯な「言葉」を姿勢を遺したい、
と著者の堀江さんは言っておられた。
そうした動機から生みだされたこの本の魅力のひとつは、
目の前に風景が立ちのぼってくるような臨場感ある語りだけでなく、
いまの世の中の問題や矛盾のしわ寄せをこうむった被害者が、
その被害ゆえにこそいまの世の問題をしり、その解決・打破を
ねがって発言し行動すことで時代の変化の先駆けとなる、その姿にある。
次代の芽を生みだすちからとして、少数派を尊重し、
そうすることで、社会全体の存続を可能にする。
これって、たぶん、デモクラシーの考え方の原点じゃない?
それにしても、
4章のタイトル「生きなおす」という言葉は重いなぁ。
その重さを受けとめられる器になりたい、と思うけれど。
ところで山川菊栄賞とは、
日本の評論家・婦人問題研究家だった山川菊栄を記念するため
1981年より始められた学術賞だという。
対象は婦人問題の研究・調査などに実績を示した個人またはグループ。
今回のもうひとりの受賞者は、
西倉実季『顔にあざのある女性たちー「問題経験の語り」の社会学』
(生活書院)
おふたりともおめでとうございます!!
ちなみに、贈呈式の情報はつぎのとおり。
*****
贈呈式(参加の事前申し込みは必要ありません)
日時 2010年2月27日(土) 13時30分~16時30分
場所 日本教育会館 8F 805号会議室
千代田区一ツ橋2-6-2 TEL(03)(3230)2833(道案内専用)
地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分
地下鉄都営三田線神保町駅(A8出口)下車徒歩5分、
東京メトロ東西線竹橋駅(北の丸公園側出口)下車徒歩5分、
東京メトロ東西線九段下駅(6番出口)下車徒歩7七分、
JR総武線水道橋駅(西口出口)徒歩十五分
会費 五〇〇円
※贈呈式では選考経過報告、お二人の記念スピーチ
(西倉実季さん「ライフストーリーのちから」、
堀江節子さん「小さな声を聴くー私の立ち位置」)
が行われます。是非ご参加ください。
藤沢市片瀬360-10 B-307
山 川 菊 栄 記 念 会
TEL・FAX (0466)(26)6135
e-mail y.kikue@shonanfujisawa.com
『人間であって人間でなかったーハンセン病と玉城しげ』(桂書房)で
第29回(2009年度)山川菊栄賞を受賞された。
目次はつぎのとおり:
1章 戦争とハンセン病
ハンセン病とわかって
地獄の生活
結婚、そして強制堕胎
戦時の敬愛園
2章 希望とともに
民主主義への道のり
充実と苦難の日々
復活
3章 人間回復の裁判
ハンセン病違憲国賠訴訟を闘う
支援運動との出会い
裁判を終えて
4章 生きなおす
娑婆へ出て
差別を考える
勇気を分かちあう
病気と闘う
語り部の願い
ハンセン病違憲国賠訴訟の最初の13人の原告のひとり、
玉城しげさんが訴訟にたちあがったのは80歳のときだった。
90歳になった今でも、各地で
ハンセン病問題について―戦争中そして戦後民主主義のもとでも、
さまざまな害をこうむってきた経験を―話しているという。
その彼女の、
ハンセン病による被害当事者としての勇気ある生き方だけでなく、
ひとりの人間として…生きるその真摯な「言葉」を姿勢を遺したい、
と著者の堀江さんは言っておられた。
そうした動機から生みだされたこの本の魅力のひとつは、
目の前に風景が立ちのぼってくるような臨場感ある語りだけでなく、
いまの世の中の問題や矛盾のしわ寄せをこうむった被害者が、
その被害ゆえにこそいまの世の問題をしり、その解決・打破を
ねがって発言し行動すことで時代の変化の先駆けとなる、その姿にある。
次代の芽を生みだすちからとして、少数派を尊重し、
そうすることで、社会全体の存続を可能にする。
これって、たぶん、デモクラシーの考え方の原点じゃない?
それにしても、
4章のタイトル「生きなおす」という言葉は重いなぁ。
その重さを受けとめられる器になりたい、と思うけれど。
ところで山川菊栄賞とは、
日本の評論家・婦人問題研究家だった山川菊栄を記念するため
1981年より始められた学術賞だという。
対象は婦人問題の研究・調査などに実績を示した個人またはグループ。
今回のもうひとりの受賞者は、
西倉実季『顔にあざのある女性たちー「問題経験の語り」の社会学』
(生活書院)
おふたりともおめでとうございます!!
ちなみに、贈呈式の情報はつぎのとおり。
*****
贈呈式(参加の事前申し込みは必要ありません)
日時 2010年2月27日(土) 13時30分~16時30分
場所 日本教育会館 8F 805号会議室
千代田区一ツ橋2-6-2 TEL(03)(3230)2833(道案内専用)
地下鉄都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分
地下鉄都営三田線神保町駅(A8出口)下車徒歩5分、
東京メトロ東西線竹橋駅(北の丸公園側出口)下車徒歩5分、
東京メトロ東西線九段下駅(6番出口)下車徒歩7七分、
JR総武線水道橋駅(西口出口)徒歩十五分
会費 五〇〇円
※贈呈式では選考経過報告、お二人の記念スピーチ
(西倉実季さん「ライフストーリーのちから」、
堀江節子さん「小さな声を聴くー私の立ち位置」)
が行われます。是非ご参加ください。
藤沢市片瀬360-10 B-307
山 川 菊 栄 記 念 会
TEL・FAX (0466)(26)6135
e-mail y.kikue@shonanfujisawa.com