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湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

【お勧め】上演も戯曲も! 中村敦夫さんの『線量計が鳴る』

2019-05-05 17:00:02 | 本/映画/音楽/番組

皆さま、風薫る季節いかがおすごしでしょうか。
たいへんご無沙汰してしまいました…
今までで一番ながいこと更新できなかった気がします。

しばらく本も…文字も、というべきか…
読めずに暮らしていました。

それでもその間、
貴重な本をご恵送いただく幸運にあずかることもありました。

ぜひお勧めしたい力作が多く、
思い立って今日から
こちらで少しずつ
ご紹介させていただきます。

まずはこちら、
中村敦夫著『線量計が鳴る 元・原発技師のモノローグ』(而立書房)。
 

俳優であり作家、参議院議員も務めた
中村敦夫さんによる戯曲です。
(装画は「みんなの海の会」で
以前お世話になった黒田征太郎さん✨) 

本のタイトルにもなっている
「線量計が鳴る」は、
山口県の柳井市でも数年前に上演された朗読劇です。

当時わたしも滞在中の祝島から
船に乗って友人と一緒に鑑賞に行きました。

大きな会場に補助椅子まで並ぶ大入り。
その人びとを前に
中村さんはひとり舞台に現れ、
双葉町で生まれ育ち
福島原発の配管のなかで働いた
元技師になりきって、
東北の言葉で
肩肘はらずボソボソ
なのに不思議と明瞭に
語りはじめます。

東電の福島第一原発事故のときのこと、
その後の経緯、
さらに核開発の歴史から
日本の原発立地の問題点そして
原発の技術的な問題や被曝の危険
などなどなど。

キーワードやデータを
ときにプロジェクターで示しつつ、
元・技師の喜怒哀楽を
静かに豊かに表現しつつ。

2時間以上(あった気がします)が
アッという間に思えた熱演でした。

朗読劇「線量計が鳴る」は
各地で上映がつづいています。

機会を見つけて
ご覧になることをお勧めしますし、
その戯曲を納めたこの本も
ぜひお手にとってみてください。 

この本には、
「線量計が鳴る」の原本だと
中村さんが呼ぶ
「老人と蛙」という一幕劇の戯曲も納められています。

まえがきによれば
この2作は、
「プロ、アマチュアを問わず、
原発ゼロを目指す人びとによって、
どんどん上演されることが作者の願い」。

いろんな人が、
劇場に限らず
ワークショップ・文化祭・学園祭など
いろいろな場で上演するようになったら
おもしろそうです☺️

ということで、もう一度。

中村敦夫著『線量計が鳴る』、
ぜひお手にとってください❗️
詳しくはこちらこちらへ。 


朗読劇「線量計が鳴る」の
中村敦夫さんによる上演の
スケジュールはこちらへ。

さて。
久しぶりのブログ更新を頑張った(?)ので
今日は忘れずに菖蒲湯にします。

いつも葉を長いままお湯に入れますが
刻んだほうが
菖蒲の香りは楽しめそう…。

しばし迷ってみるとしますか。
皆さまもよい時間をお過ごしください。

 

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