いつのまにか師走いり…と思っていたら
あれよあれよという間に日がめくれてゆくからコワイ。
なんとか年が暮れるまえに集まろうと、冬晴れのある午後、久しぶりにゴージャスBBQ。
例によって最寄り駅からの散歩を楽しみつつ向かったので、
着いたらまずはビールで渇きをいやし、ついでに塩ゆで落花生をつまむ。
屋外ではダッチオーブンで何やら焼いているらしく、炭の香りが心地よい。
そんななか、静岡県は藤枝市の青島酒造さんによる「喜久酔(きくよい)」純米吟醸が登場。
「松下米」とは、酒ジャーナリストのゴンさんによれば「松下さんがつくった米」だとか。なんかいい感じだ。
口にすると、スルスル喉をとおる。これは人に与えられた神の水かも…と思うくらい。
ネットで調べると、「松下米」についてもう少しわかった。
「その農業青年とは、蔵元がある藤枝市青南町の篤農家松下明弘さん。
有機JAS認定を受けている有機栽培のスペシャリストです。
最近では巨大胚芽米カミアカリの開発者として話題になっています。
その彼が、不耕起無農薬有機で山田錦を栽培。そのお米を自分が一番好きなお酒を造る
蔵元青島酒造さんに持ち込み、その熱意に答えて仕込まれたのが喜久酔純米吟醸松下米50です」
(以上、http://www.japan-net.ne.jp/~kobanti/kikuyoi%20page.htmより抜粋)
そとのダッチオーブンでは肉のかたまりが焼きあがり、
さっそくスライスしてこれをサンチュにのせ、
韓国出張から戻ったばかりというBBQマスターがもちかえったコリアン薬味などを好みでのせる。
さいごに韓国のり(↓)を揉んで振りかけるのがミソらしい。
言われたとおりにやってみて、パクリとやると…カミサマありがとう、これぞ夢のコリアンBBQ。
その夢をいろどる美酒も多彩だ。
ふとみれば岩手の地酒「南部美人」の大吟醸もある。
ラベルをみると「NANBU BIJIN -Southern Beauty-」と読める。
海外輸出用の英語ラベル瓶のようだ。
わたしが南部美人を好きなのは、もちろん第一においしいからだけれど、
一番おいしい酒は地元にだす酒蔵だと聞いたことがあり、その姿勢がいいなと思ったから。
いにしえを思えば隔世の感もある数ではあるだろうけれど、
それでも日本のあちこちに、心意気ある酒蔵がまだまだあることは嬉しい。
いつのまにかトキさんが瓶詰めのウニをだしてくれ、
北海道は旭川市の「男山」も登場して、
ますます杯もすすむ。
旭川には酒造り資料館もあるというから、いつか行ってみたいな。
にぎやかな場に呼び鈴が鳴り、なにかと思えば「生牡蠣の到来」。
うわーすごい! いまみんなで食べちゃう? どうやって食べる? とひと騒ぎしてから、
料理上手なケイさんのお勧めソースで食べることにした。
レシピは、ケチャップ+タバスコ+レモン汁+塩すこし+砂糖すこし+醤油少々。
ちょっとスパイシーで、かなりおいしい、牡蠣のカクテル。
新潟県は新発田市の酒蔵菊水のスパークリング酒「KIKUSUI perferct snow」と絶妙のハーモニーだった。
アメリカ限定発売の酒で、ラベルは英語、ボトルは派手め。
冬を楽しもうという意欲満載なかんじが、ホリデーシーズンにいいかも。
さらにトムヤムクンや
ダッチオーブンで焼いた肉をひとくちサイズに切ってつくった焼き飯がつづき、
思いがけずバイオリンの生演奏まであり、友たちとの会話は尽きず、掛け値なしにゴージャスな晩餐。
誰もがさまざまな思いをかかえざるをえなかっただろう2011年だけれど、
お陰さまで、いまひとときの「年忘れ」。明けない夜はない、よね。