何年ぶりかに日比谷公園や銀座をせっせと歩いたある夕べ、
年長のお友だちと、うれしおいしいお食事会。
足元はスニーカーだし、歩きついでにお店まで歩きましょうか?
と提案したら、めざす「真由膳」さんのある西麻布まではやや距離があるらしく、絶句された。
・・・土地勘がないって、怖い。
というわけで、適度な体力を温存して店に到着し、気持ちよく日本酒で乾杯して、
まずは穴子の一口寿司を。
この量が絶妙かも。
そして、食べたいもの、いろいろ。大好きなイカのお造りに、
わたしにとって今年の初物となる、いり銀杏。
食材と器の繊細な色あいが美しくて、舌ばかりか目にもたのしい。
エビの焼きものは、スダチをかけていただく。
やわらかい牛肉を
魔法のランプのワイン「ヤルデン」とともに。
この日わたしはちょっと弱っていたので、魔法ワインがいつもにもまして、ありがたい。
すでにかなり大満足で、ご飯はもういいかなとおもってたのに、
「黒トリュフがある」という言葉に瞬時にして別腹(べつばら)誕生、
炊きこみご飯でいただいた。
信じられないほど香り高くて、飯椀を手に、まさかの恍惚。
どこか素朴な味わいで、胃袋のおさまりもよし。
食べきれない分はお握りにしてもたせていただき、翌日もトリュフごはんを堪能した。
炊きたてはもちろん冷めても美味しい、これぞ魅惑の炊きこみご飯。
2日にわたった充実の食生活に、心身ともに養われた。
「ごちそうさまでした!」