8月がおわる。
と、遅まきながら気がついた。
できればその前にアップしたい写真がある。それは、
この8月の酷暑を待つかのように届いた、モンガミ(紋紙)スクリーン。
6月に富士吉田のギャラリー「ナノ・リウム」さんで
祝島の原発をつくらせない人びとの近況を報告させていただいたとき、
ナノリウムさんの細長い窓の陽射しを柔らかくしているスクリーンが目にとまった。
これは? と聞くと、モンガミだという。
モンガミとは? と尋ねると、
富士吉田は織物の町で、紋をコード化した厚紙を使って織るが、
一つのパターンの紋の生産が終わると、
紋をコード化した「紋紙(モンガミ)」が無用の長物になる、それを再利用している、ということだった。
陽射しを遮りつつ風は通す実用性、これを通して漏れ射す光の柔らかさと面白さ。
思わずお願いして、わたしもわけていただくことに。
このスクリーンを窓辺に掛けたとき、
この8月はこれで乗りきる! と、どれほどこころづよくおもったことか…。
実際には、風通しの良さが自慢だった部屋も
熱風地獄のようだったこの夏は風がいくら通っても涼しくならず、
8月中はほとんど在室かなわずだった。
紋紙スクリーンの堪能にむけ、おのずと9月に期待高まる。
皆さまも、よい秋をお迎えください。