「何か1つ」を見つける毎日(⌒‐⌒)

自然と神様と猫と木と音楽、、それからそれから、、( - ө - )

物干場

2016-10-10 22:37:08 | 夜行、 光の木
今夜は半月。

特別に寒かった今日、ものすごく冷たい風が吹くなか飽きることなく、

黄色がかった色の月を眺めていた。


ひとつの思い出が心のタンスから

引っ張り出されてきた


幼い頃、木造の小さな家にすんでいたワタシは、2階にある狭い物干場が大好きだった。広さ的には多分、畳三畳か四畳分位のものだったろう。裸電球が無造作にぶら下げられていて、そこに物干し竿が二本掛けられていた。裸足で入っちゃダメよ、サンダルに履き替えてね、と母から言われていたのに、木の感触が大好きだったワタシは、言うことを聞かず大抵裸足のままその物干し場へ行ったのだ。夜になると、パチンと電球のスイッチを入れ、薄暗い明かりのなか、物干し場から、夜空を眺めていた。おかしな感覚に襲われたこともあった。星を眺めているうちに、そのまま夜空にジブンが吸い込まれてしまうような錯覚を起こし、気づくと泣いているのだ。、、「なんだ、またそこにいたのか、、」背後で優しい父の声がする。そして、父と二人、物干し場の手すりに掴まりながら、今度は安心して、、また星を眺め始める。

数年後、母の仕事が軌道に乗り始め、我が家は、その家を手放し、離れた場所にかなり大きな家を建て引っ越すことになった。

正直悲しかった。

ワタシにとり、あの小さな家は、宝物がギュッと詰まった家だった。

五十年過ぎた今でも、

たまにだが夢にみる。

今もまだあの家に住んでいる夢だ。

そして、あの物干場が、夢に必ず出てくる。

花火大会を、、

無数に散らばる夜空の星を、

背伸びして眺めた、

あの

物干場が。、、


山の神

2016-10-10 16:28:21 | 徒然日記
山へ行った。山は、季節を、下界❓より一歩さきに行く。

容赦ない冷たい風が吹いていた。

紅葉が始まっていたけれど、視線はやはり、空を、雲を、太陽を追う。
山には山の神が住むというけれど、あれは、本当だ。

多分、本当だ。

昔から、人々が語り継いできた、山の言い伝えは、あれは、まるっきりの作り話なんかじゃないな。、、

目を閉じて、風の音を聴いて感じてみれば、それを改めて感じる。

山がある。

ワタシの目の前に。、、

言葉少なに、厳かに、畏敬の念を、、

聖なる蔵王の山に、、。



次に上るときは、更に風が冷たさを増しているだろう。

それでも、ギリギリまで、行きたいのだ。