歴史は不運の繰り返し セント・メアリー歴史学研究所報告(ジョディ・テイラー/ハヤカワ文庫SF)
まず、マービン・ミンスキーの言葉を紹介したい。
マービン・ミンスキーは、すでに故人だが、MIT人工知能研究所の創設者のひとりで、「人工知能の父」と呼ばれている。『知の逆転』(2012年/NHK出版新書)の中で、サイエンスライター吉成真由美氏のインタビューに答えて、次のような趣旨の発言をしている。
「私はSFしか読まない。それ以外の『一般文学』は、100冊読んだらみな同じだが、SFには何らかの新しいアイディアが入っている。」
紹介しようとする作品は、タイトルから容易に類推できるとおり、タイムトラベルをテーマとするSFである。(ちなみに、タイムトラベルをテーマとするSFで、ハインラインの『夏への扉』より優れた作品を、浅学にして私はまだ知らない。)
しかし、SFやファンタジーと称する作品の中には、舞台装置にSF的、ファンタジー的な設定を使いながら、古い物語を繰り返しているだけの作品もあり、近年、急激に増えている気がする。
もちろん、そのような評価軸とは別に、面白ければいいじゃないか、という主張もありうる。
この作品は、タイムトラベルが抱えるパラドクスに関する、新しいアイデアが少しは盛り込まれているような気がする。一方、読んで面白いか、と言われれば、それなりの評価が得られると思う。どのように評価するかは、各自で判断していただくしかない。ちなみにこの作品、私としてはR18指定としたい。(その要素は、私にとっては全く不要だったが。)
英国ではシリーズ化されているらしいこの作品、続編も追いかけるかどうかは、まだ、決めていない。
まず、マービン・ミンスキーの言葉を紹介したい。
マービン・ミンスキーは、すでに故人だが、MIT人工知能研究所の創設者のひとりで、「人工知能の父」と呼ばれている。『知の逆転』(2012年/NHK出版新書)の中で、サイエンスライター吉成真由美氏のインタビューに答えて、次のような趣旨の発言をしている。
「私はSFしか読まない。それ以外の『一般文学』は、100冊読んだらみな同じだが、SFには何らかの新しいアイディアが入っている。」
紹介しようとする作品は、タイトルから容易に類推できるとおり、タイムトラベルをテーマとするSFである。(ちなみに、タイムトラベルをテーマとするSFで、ハインラインの『夏への扉』より優れた作品を、浅学にして私はまだ知らない。)
しかし、SFやファンタジーと称する作品の中には、舞台装置にSF的、ファンタジー的な設定を使いながら、古い物語を繰り返しているだけの作品もあり、近年、急激に増えている気がする。
もちろん、そのような評価軸とは別に、面白ければいいじゃないか、という主張もありうる。
この作品は、タイムトラベルが抱えるパラドクスに関する、新しいアイデアが少しは盛り込まれているような気がする。一方、読んで面白いか、と言われれば、それなりの評価が得られると思う。どのように評価するかは、各自で判断していただくしかない。ちなみにこの作品、私としてはR18指定としたい。(その要素は、私にとっては全く不要だったが。)
英国ではシリーズ化されているらしいこの作品、続編も追いかけるかどうかは、まだ、決めていない。
はじめまして。西風と申します😀
この度はフォロー頂きありがとう御座います。
これからも末永きお付き合いの程よろしくお願い申し上げます😄😄