3月のライオン(第17巻)(羽海野チカ/白泉社)
3月のライオンの第17巻がようやく出た。連載雑誌を購読していないので、いつごろ出るか予測がつかないが、従来のペースからすれば半年は遅れている。
第16巻で始まった原始中飛車での戦いは、主人公桐山の、子供のような自由奔放な指し回しに、ライバルを自認する二階堂が堅実な手で応えようとするが・・・という展開。
気になるのは、作者が意図するストーリーに、棋譜がぴたりと当てはまっているのか、という点だが、そこは監修を務める先崎先生が、それなりの棋譜を選んでいるのだろう。私が調べた範囲では、どうも羽生善治VS村山聖の棋譜らしい。
一方、盤外のストーリーでは3姉妹の長女あかりが、和菓子屋で新たな試みをあれこれと工夫する様子が描かれる。
もともと将棋漫画というよりは、さまざまな困難に直面する人々が、癒されていく物語ではあったが、少し前から、主人公が将棋の世界でどのように成長していくのかが見えにくくなっている。たぶんそれは、藤井さんが、どんなフィクションも超える勢いで実績を積み重ねていることと無縁ではないのだろう。
どのような終局を迎えるのか全く読めないが、最後まで付き合っていきたいと思う。
書影は作者のイラストなので、当然、使用不可。なので、主人公が住む街の川と橋の写真を選んでみた。
3月のライオンの第17巻がようやく出た。連載雑誌を購読していないので、いつごろ出るか予測がつかないが、従来のペースからすれば半年は遅れている。
第16巻で始まった原始中飛車での戦いは、主人公桐山の、子供のような自由奔放な指し回しに、ライバルを自認する二階堂が堅実な手で応えようとするが・・・という展開。
気になるのは、作者が意図するストーリーに、棋譜がぴたりと当てはまっているのか、という点だが、そこは監修を務める先崎先生が、それなりの棋譜を選んでいるのだろう。私が調べた範囲では、どうも羽生善治VS村山聖の棋譜らしい。
一方、盤外のストーリーでは3姉妹の長女あかりが、和菓子屋で新たな試みをあれこれと工夫する様子が描かれる。
もともと将棋漫画というよりは、さまざまな困難に直面する人々が、癒されていく物語ではあったが、少し前から、主人公が将棋の世界でどのように成長していくのかが見えにくくなっている。たぶんそれは、藤井さんが、どんなフィクションも超える勢いで実績を積み重ねていることと無縁ではないのだろう。
どのような終局を迎えるのか全く読めないが、最後まで付き合っていきたいと思う。
書影は作者のイラストなので、当然、使用不可。なので、主人公が住む街の川と橋の写真を選んでみた。
さっそく読まねば
作中の棋譜は実際の棋譜を下敷きにしているんですね。完全な創作棋譜かと思ってました。
私も、今回は、そんな都合のいい棋譜があるものかと思って、創作かと思ったのですが、ネットで羽生さんと村山さんの棋譜との情報を見つけて、それならあり得るかと思って信用することにしました。